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心で!体で!春の訪れを感じて元気に新たな季節を迎えよう「春分の日」

本日、3月21日は春分の日です。暦では二十四節気の4番目にあたり、生き物が冬眠から目覚め、草木や花が芽吹き始める時期。日本の祝日を定める「国民の祝日に関する法律」でも「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」と定義され、自然や生き物に触れ合う日ともいえるでしょう。

また、地球と太陽の位置関係から、昼と夜の長さがほぼ同じになる日でもあります。春分を境に夏至に向けて、少しずつ長くなる昼間の時間。自然と活動的な気持ちになりますね。

太陽の光を浴びて鮮やかに色づいていく草花から感じる躍動感は、私たちにエネルギーを与えてくれます。春分の日の今日は、春の訪れをさまざまな場面で感じてみませんか。

●春分の日の行事食「ぼたもち」を食べよう

春分の日は、春のお彼岸の中日にあたることから、ご先祖様の供養をする風習があります。お墓参りが難しい場合には、仏壇に手を合わせたり、いつも見守ってくださることへの感謝を心で静かに想ったりしてみましょう。お供えには、春のお彼岸の行事食「ぼたもち」を用意するのが一般的です。

春の花である牡丹に見立てた「ぼたもち」は、もち米があんこで包まれたシンプルなお菓子です。あんこに使用する小豆の赤色には、古くから魔除けの力があると考えられてきました。この赤色の小豆をたっぷり使用するぼたもちには、邪気を払い、災難から身を守る力があるとされたことから、ご先祖様へのお供え物としてお彼岸の行事食となったそうです。

春分の日にご先祖様への感謝を伝え、春からも元気に過ごせるよう願いを込めてぼたもちを食べる慣習は、日本に伝わる文化のひとつです。心で春を感じる行事として、子どもたちにも伝えていきましょう。

●家族で春探しに出かけてみよう!

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日です。自然の中で春を感じるのなら、家族で春探しに出かけてみましょう。うららかな日差し、やわらかな春風、いつものお散歩コースや公園で見つけた小さな花の香り、芽吹きはじめた木々、さらには土から出てきた虫たちにも出会えるかもしれません。

いつもは何気なく通り過ぎる風景が生き生きと色づいている様子を見ると、1年間を通して自然が私たちの日常を彩っていることに気が付くでしょう。ぜひゆっくりと散歩しながら、冬とは異なる、あたたかくやわらかな春の自然の感触を五感で感じてみてください。

春探しは、屋外だけではありません。スーパーには、菜の花や春キャベツ、桜鯛などの春の食材が並んでいます。買い物に出かけたら、「春キャベツは、やわらかくておいしいよ」や「春の鯛はピンク色できれいだね」のように、子どもに声をかけながら、食材の春探しも楽しめますね。

春を象徴する黄色が美しい「菜の花」は、ビタミン類が豊富で抗酸化作用が期待できる栄養価の高い食材です。また、日本のお祝いの定番である真鯛は、産卵期を迎える3月ごろになると、桜のような美しいピンク色に変色するため「桜鯛」と呼ばれています。かわいらしいだけでなく、たんぱく質をはじめとする栄養価もしっかり。その他にも春に旬を迎える食材はたくさんあるので、家族で調べてみましょう。

菜の花の黄色、桜鯛のピンク色、春キャベツの緑色など、春の食材の彩りは、華やかでワクワクしますね。ぜひ家族で食卓を囲み春を満喫してください。

春の訪れを楽しむ春分の日。新たな季節を全身で感じて、気持ちをリフレッシュできるよい1日になりますように。

参考:春分の日とは。意味や由来、子ども向けにわかりやすく説明する言い換え例 | 保育士求人なら【保育士バンク!】 (hoikushibank.com)
3月に旬を迎える食材一覧【野菜・魚・果物】|栄養素・保存方法・調理方法など|Shufoo!プラス