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目指せ1.5倍速。速読力を身に付けて、効率アップ!

勉強でも仕事でも、大量の文章を読まなくてはいけない場面が多々あります。仕事と育児を両立させているお父さんやお母さんは特に「もっと早く読めたら時間を効率よく使えるのに…」と感じている人は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、これまでの1.5倍速く読めるようになる、大人にもできる七田式の「右脳速読」のエッセンスを紹介します。

●大人にも速読習得は可能?

速読には「左脳速読」と「右脳速読」があります。左脳速読は「活字を追いながら理解」し早く読むこと、右脳速読は「文字情報を一瞬で丸ごとイメージ」として捉えて読んでいく方法です。

七田式で行っているのは右脳速読で、100〜200字くらいの文章をパッと瞬間的に見てすぐに伏せて、そこに書いてあったキーワードを思い出せるだけ書き出すといった訓練をします。最初は3つ、4つの単語しか書けなくても、何度も訓練しながら、次第にパッと見ただけで知覚できる単語の数を増やし、書かれている内容を全体で捉えていく力を付けていきます。

とはいえ、右脳速読は6歳以下の子どもなら短期間で習得できますが、大人が習得するのは難しいものがあります。

長い間、活字を追って理解しながら読む「左脳を使った読書」にすっかり慣れているからです。なので、今回は実現可能レベルの大人の速読として、左脳速読に少しだけ右脳速読のエッセンスを加えた方法をご紹介します。

●読むのが1.5倍速くなる方法

先ずは速読練習の前にウォーミングアップから。「視野の幅」を広げるために、顔は動かさずに眼球だけを左右・上下・斜めなどにそれぞれ10秒ずつ、できるだけ回数多く動かしましょう。イメージトレーニングも大切です。気持ちを落ち着かせて、「ビュンビュンと飛ぶような速さで読み、内容がどんどん頭に入っている自分」をイメージするのがポイントです。

準備ができたら、まず、1分間くらいで読めそうな文章を、2分間分用意します。ちなみに普通は、1分間で平均400〜600字の文章が読めます。それを「1分間で読み終えるぞ!」と決めて、1分タイマーをかけて読みます。1分が短すぎるなら、5分でも10分でもかまいません。決められた時間内で読むというタイムトライアルは速読能力を上げる一つの方法。タイマーが鳴ったら終わりと決めておけば、集中力も高まります。

時間との闘いのなかで「このペースで読んでいたら終わらない」と思えば、自然と読むスピードは上がります。次に、一語一語をしっかり味わって読むのではなく、「後戻りしないで読み進める」とか、それでも間に合わないと思えば「斜め読み」になるでしょう。丸ごと一冊読むなら、まず目次から読むとか、あとがきを先に読むとか、「どんな本なのか」の概要だけでも知ろうということになるはずです。

ポイントは、「キーワードを探すつもりで」読むことです。キーワードを「目に飛び込ませる」ように意識するのです。

もうひとつ、ストーリーを知っている本を「とにかく早く読む」という訓練法をご紹介します。これは、小学生が読む程度のやさしいストーリーを、ストップウォッチ片手に通常の2〜4倍の速さで読むのです。可能ならCDなどの音声が付いている本を使うといいでしょう。

これを通常の2〜4倍速で聞きながら、本の活字を追っていきます。内容がつかめたという手応えを感じられたら、仕事の資料を読んでみましょう。「あれ、簡単に読めるぞ!」と、感じるはずです。おそらく読む速さはそれまでの1.5倍にはなっています。慣れてくれば、2行、3行分をまとめて読めるようになるかもしれません。

本格的な速読術ではありませんが、今回ご紹介した方法で1.5倍速く読めるようになれば、それまでの5割増しのスピードです。十分に速く読めるようになったと感じるでしょう。

ぜひお仕事中や普段の読書でもトライしてみてください。