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遊びは学び!忙しい毎日でも取り組める「質」重視の親子遊び

毎日忙しくて、子どもと遊ぶ時間がしっかり取れない...という方も多いでしょう。特にお父さんに関しては、ベネッセ教育総合研究所が日本・中国・インドネシア・フィンランドの4ヵ国を対象に「平日にどれくらい子どもと一緒に過ごしているか」を調査した結果、日本では「1時間未満」と答えた人が35.5%と最も多く、4ヵ国の中で最も時間が短いということがわかっています。

働き方改革が進み平日の帰宅時間がもっと早くなれば、子どもと過ごす時間も増えるでしょうが、一朝一夕にはいきません。それなら過ごし方を工夫するようにしましょう。「量」を増やすのではなく、子育ての「質」を高めるのです。ここからは、子育ての「質」が高まる親子遊びのポイントをお伝えします。

●子どもの成長につながる、「質」重視の親子遊び

■成長につながる遊び

・しりとり
しりとりをするには、たとえば「ウサギ」という単語を「ウ・サ・ギ」と3つの音節に分解する力、単語の最後の音節が「ギ」であることを意識する力、最後の音節を単語から抜き出す力、語彙力など、様々な能力が必要です。少し年齢が上がってきた子どもと遊ぶときは、3文字の単語に限定したり、部屋の中にあるものから言葉を探すのもいいでしょう。

・トランプ
数字に親しんだり、数の大小の概念を学んだり、遊び方を理解したり、さらには記憶力や集中力を育てるといった知育面に非常に有効なのがトランプ。決められたルールを守るといった社会性も育まれ、勝つ喜び・負ける悔しさを体験することもできます。小さな子どもの場合は大きい子や大人がペアになって、アドバイスしながら進めるといいでしょう。

・CD
声や音のように、文字では学べない知識を身につけさせたいときにCDは便利です。子どもが興味を示した鳥や動物の鳴き声があったら、あとで一緒に図鑑を開き、その鳥や動物のことを調べるようにすると、知識や記憶が定着しやすくなります。音のみで映像がないCDはイメージ力を養い、創造性や記憶、読解力などに関係する右脳の活性化に役立ちます。

■子どもの視野や世界を広げる遊び

子どもの視野や世界を広げ、能力や可能性を引き出すためには、いろいろな遊びを体験させることが重要です。普段インドアで遊ぶことが多い子どもなら、週末や休暇などを利用してアウトドアの遊びに連れていってみましょう。その逆に、いつも外で活発に遊んでいる子どもには、図書館や博物館などで文化面にふれさせるといいでしょう。

子どもがどのような世界に興味を示して夢中になるかは、誰にもわかりません。親がすべきことは、子どもに色々な世界を体験させること。そして、子どもの中に芽生えた“興味の種”を見逃さず、それを伸ばす手助けをすることです。

●かけた時間がすべてではない。愛情いっぱいのひとときを

一日を振り返って子どもにかけた言葉を思い出すと、急かす言葉ばかり...なんてことはありませんか?また、「周りの親は子どもと充実した時間を過ごしているのに、自分は何もしてあげられていないかもしれない」と落ち込む方もいるかもしれません。

でも、そんな風に悩むのはわが子を愛しているから。なんとかして今の状況を改善したいと思っている証拠です。子どものためにたくさんの時間をかけることが、愛情をかけることとイコールになりがちですが、「時間の余裕=愛情」ではないのです。

子どもの目は何を見つめているのだろうと、その目線の先をたどる。どんなことを伝えようと話しているのか、心を聴き取るくらい耳を傾ける。今回お伝えした親子遊びも取り入れながら、わずかな時間でもよそ見せずにわが子と向き合うひとときを楽しんでみてくださいね。