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遊びの延長でOK!「量あそび」で分数の概念を身に付けよう

多くの子どもが苦労する教科の代表格である「算数」。そのなかでも2年生から登場する「分数」といえば、多くのお子さんがつまずきやすい分野のひとつです。
スムーズに分数を理解するためには、幼児期に量の概念をつかんでいることが大切です。

そこで、遊びを通じて量の概念に自然と触れることができる、七田式の「量あそび」をご紹介します。

●色水とねんどで遊びながら“量”の概念を伝えよう

方法はとてもシンプルです。先ずは、色水を使って「量あそび」をしてみましょう。

絵の具などを溶かしてコップに色水をつくります。コップにつくった色水を、別のコップに移しながら、「こっちが多いね」、「こっちは少ないね」と語りかけながら量の多い少ないを教えます。色水を全部移してしまって、「こっちは“から”になったね」というところも押さえましょう。いくつかのコップに色水を移して、「多い順に並べてみよう」、「3番目に多いのはどれ?」 といった問いかけもしてみてください。

色水をつくるところから始めると、子どもも興味津々。「何色にしようか?ピンクね。じゃあ、ピンクのお水をつくろう」と誘いかけましょう。

使うのが水ですから、お風呂やキッチンを選ぶとか、こぼれてもいい環境をつくっておくのも、このあそびのポイントです。色水のほかにも、土やねんどを使ってもよいですね。ねんどをちぎって、「どっちのねんどが多い?」、「半分にちぎってみよう」などといってあそぶことで、遊びを通じて確実に量の概念が身についていきます

●身近なものから分数を知ろう

普段の暮らしのなかにも、量の概念はあちらこちらにあるもの。ぜひ、日常生活での体験と量あそびを結びつけることを意識してみましょう。

たとえば、おやつのときでも、「お姉ちゃんと半分こね。じゃあ、おんなじように分けるわよ」とか、「3人いるから、三つに分けようね」などと語りかけて、ケーキを分ける場面を見せておくのです。

そんな体験があると、分数を取り組むときに、イメージが甦ってくることでしょう。「2分の1?そういえば、あのとき、お姉ちゃんとケーキを半分こしたな。そうか、2分の1って、半分このことなんだ!」
このように、分数という抽象的な概念を、実体験に置き換えてシミュレーションすることができるようになりますよ。

量の概念は分数につながっていきます。 分数の計算でつまずく子どもは少なくありませんが、量あそびをしっかりしておけば、難なく理解できるようになります。