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「イヤ!」は成長の証。イヤイヤ期は選択肢を示して乗り切ろう

子育てで多くの親が悩む「イヤイヤ期」。なんでもかんでも「イヤ!」と言われて困ってしまう時がありますよね。

「くつしたを履こうね」「ごはんを座って食べようね」などの日常のささいなことですら「イヤイヤ」されてしまうと、ついイライラしてしまったり…。

子どもの「イヤ」にはどう向き合い、どんなコミュニケーションをとればよいのでしょうか?

●イヤイヤは「自立の一歩」

1歳半〜3歳頃のイヤイヤ期は、第一次反抗期にあたります。親と自分は違う人格であることを理解し始める時期、つまり、自我が芽生える時期です。
自我が芽生えたことで「こうしたい」ということが増えたり、自立心が出てくることでなんでも自分でやりたがりますが、まだまだ思い通りとはいかず、またそれを上手に伝えることができず、癇癪を起こしてしまったりします。

イヤイヤは「自立の一歩」です。つまり、イヤというのは「親の言いなりにはならない」というサインなのです。そして、自立心が芽生えるときには必ず、親との衝突があるものです。

日々正面から向き合わねばならない親は大変なこともありますが、「イヤイヤ」は子どもの成長の証ともいえるでしょう。

●選択肢を提示して子どもに選ばせてみる

この自我が芽生える時期のコミュニケーションのひとつとしておすすめなのが、選択肢を与えて、子ども自身に選んでもらうことです。

たとえば、食べるのがイヤなら、「お魚とお肉、どっちにする?」と聞いたり、お風呂がイヤなら「お風呂でもシャワーでもいいよ。どっちにする?」と聞いてみたり。

芽生えた自我を使って、自分の意志で選べるようにしてあげましょう。そして先ずは、小さな子でも選びやすいシンプルな2択がよいでしょう。

選択肢を示すと、すべてのことにイヤと言っていた子でも、ある程度は落ち着いて選んでくれるかもしれません。

選択肢を提示することは、「あなたの意見を尊重するよ」という親からのメッセージの発信でもあります。

わたしたち親は、子どもを自分で考えて、自分で学ぶ、自立した子に育てたいわけですから、そういった意味において、子どもとの衝突は回避することができません。

衝突は自立心の芽生えです。イヤイヤ期には選択肢を示すなど、コミュニケーションを工夫しながら子どもの成長を受け入れていけるとよいですね。