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日常の中で、小さな成長を見つけよう!子どもが喜ぶほめ方のポイント

「ダメなところはすぐ見つけて注意してしまうけれど、いいところはなかなか見つけられず、ほめることが苦手」
「ほめるどころか、毎日怒ってしまう」
そんなお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか?本当はお子さんのいいところを見つけ、言葉にして伝えていきたいと思っているはずです。

親がほめ上手になると、「次はもっとやろう」「自分ならできる」と、子どものやる気や自尊心が一気に高まります。では、子どもが喜ぶほめ方とはどういうものなのでしょうか?

今回は、上手なほめ方のポイントを2つお伝えします。


●ほめ上手になる2つのポイント

ひとつ目は、“線”を意識することです。
例えば、「縄跳び飛べるようになったんだね」は今の時点、つまり”点”のほめ方です。「1週間前は『できないからもうしたくない』って言ってたのに、こんなに飛べるようになってすごいね。たくさん練習したんだね」は”線”、つまり一連の流れ、全体を意識したほめ方です。

後者のほめられ方をすると、「お母さん、そんなところまで見ていてくれたんだ」と親が自分のことをずっと見ているという愛情を感じて嬉しさが込み上げます。

また「たしかに、1週間前の自分は飛べなかったのに、できるようになったんだ」と、自分の成長や努力を自覚する機会となります。子どもの時間軸を意識して、少し前と比べたときの差を具体的にほめてあげましょう。

2つ目のポイントは、子どもが自主的に行動した時の行為をほめることです。頼んでいないのにみんなの靴をそろえた、「手を洗いなさい」と言われる前に洗面所へ向かって手洗いをした、いつもなら脱ぎっぱなしの靴下が洗濯機に入れてあった…など、親の口添えがなくとも自分から動いたときには、気がついた瞬間にすぐにほめてあげてください。

「みんなの分までしてくれるなんてやさしいね」
「自分から手洗いをしてえらいね」
「靴下を拾い集めて洗濯機へ入れるのが大変だったから助かるよ」

など、あなたの自主的な行動でお父さん・お母さんが助かるというメッセージを受け取ると、子どもは自分の存在が認められたと感じます。自己肯定感がぐんぐん上がっていく瞬間です。

●小さな成長にも目を向けられるように

ほめ方について意識するだけでなく、「ほめノート」をつけてみるのも良いかもしれません。毎日少しずつ、子どものここがすばらしいというほめポイントをメモしていくのです。

はじめはなかなか挙げられなくても、「ひとりで起きてきて、おはようと言った」「苦手な野菜を一口だけ食べた」「毎朝、トイレに行く習慣がついてきた」など、日常の中にいくらでも子どもをほめるポイントが散りばめられていることに気がつけるようになります。

お父さん・お母さんの喜ぶ顔は、子どもにとって何より心が満たされるごほうびです。そして、喜ぶ子どもの笑顔により、親もまた満たされます。親がほめ上手になるということは、これまで見過ごしてきた小さな成長にも目を向けられるようになり、親子双方の心が満たされる、ということなのです。

いつでもニコニコ、常に優しい気持ちで子育てをするのはとても難しいことです。まずは、忙しく怒ってばかりの毎日の中でも、ほんの少しの感動を見つけていきましょう。それは、親子の幸せのサイクルにきっとつながっていきます。