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どんな人にも春は来る。だから、春を待つ。

思い通りにいかなくて泣くのは3歳児のようで、とても恥ずかしいけど、やっぱり悔しい気持ちもある。

ずっと前から、1人暮らしが夢だった。
もちろん安易に言っているわけではないし、
大変で辛いものでもあるとも理解してる。

それでも1人で暮らしてみるというのは
私の中で一つの目標であって、
それは高校卒業の後だって、
それじゃなきゃダメだって気がしていた。
譲りたくない気持ちが確かにあった。

でも状況はシナリオ通りになんか進まないし、誰も待ってくれない。家族の絆が試されるような嵐が突然巻き起こったり、人生観の変化に戸惑ったり、日々変化があるからそれはきっとしょうがないことなんだと思う。

たとえ1人暮らしを始めたからと言っていいことばかりじゃないだろう。
ギターが弾けなくなるかもしれない。
ご飯を作る元気さえ残ってないかもしれない。
それでも1人で暮らしたかったのは、
家族を私なりに思ったからだ。

今年弟は受験が始まる。
私は中学受験から高校までエレベーター方式で入ってしまった人なので、高校に入ることにプレッシャーなどはあまり湧かなかったけど、高校受験の時お姉ちゃんの時は違った。今でも鮮明に覚えてる。

毎日不安と焦りが生じ、本意でなくても、物や人に当たってしまう、それが受験だ。

そんな時大切になってくるのはやはり心が安らげる場所と時間だ。どんなに辛くても息抜きが出来る、心安らげるそんな場所が、時間があれば乗り越えやすくなるのではないだろうか?

些細な周囲の配慮が大切になってくる時期だと思う。だからこそ今私が出来ることはなんだろう?そう考えた時、家族にとっても自分にとっても一番いい方法、それが1人暮らしだった。

1人になる時間が突然欲しくなったり、息抜きができる場所が欲しくなってしまう私は、きっと都会になど住めないのだろう。少しでも空気が綺麗な場所にいたいし、少しでも穏やかな生活がしたい、そう思ってしまう。

年の近い兄弟がいる私の家では、常に誰かが争ったり、喧嘩をしていたりする。
小さい頃から争いは嫌いだった。
つまらないから。
賑やかなのは楽しいことだと思うけれど、争って酷い言葉が飛び交うのは大嫌いだ。物が壊れるのも嫌だし、人が傷つくのも嫌だった。

いつか助け合う日が来るのかもしれないし、
助け合わなければ生きていけない時が来るのかもしれない。
それなのになぜ今こんなに争うのだろう。
何故わざわざ自分たちの器を小さくするんだろうといつも心が痛かった。
だから1人で暮らしたいとずっと思ってた。
こんな家離れてやる!ってね。
寂しい気持ちとか、お母さんとお父さん、大丈夫かなって思ったりした。色んなことを考えていた。

でも、自分が壊れないようにって考えたら離れるのが正解だって思った。
学校だって遠くに行けなかったから、せめてこれだけはあたしのいうこと聞いて欲しかった。

なんでうまくいかないのだろう。
反対されてるわけじゃない。
でも、状況があたしを許さない。
これほど悔しいことってない。
だって努力じゃどうにもならないから。
気にしないフリしてたけど、
泣いたって変わってくれない。
大学に入って、一人暮らしをはじめていく友達がほんとに羨ましくなった。

でも腐っちゃいけないよね?

諦めちゃいけない。チャンスを待つの。
あたしがやりたいようにやれる日は必ず来る。
だからそれまで力を蓄える。春は来る。