noteで記事を投稿するとフォロワー0人でもなぜか「ビュー」が伸びる謎を解明してみた
こんにちは、しちゃうおじさん(以下「しちゃおじ」)です。
noteを開始してから1ヶ月が経過しましたが、以前から疑問に思っていたことがあります。
それは、フォロワーさんが0人にも関わらず、noteで記事を投稿するとなぜか「ビュー」が伸びる謎です。
これが既に人気のクリエイターさんの記事であれば、note公式でおすすめされたり、ファンの方が拡散してくれたり、フォロワーさんがタイムラインから飛んできてくれるので「ビュー」が伸びるのは理解できます。
でも、フォロワーさんが1人もいなくても「ビュー」がカウントされていくのです。
これ、不思議に思いませんでしたか?
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そこで、まず「noteの「ビュー」とは一体どういった仕組みなっているのか?」を調べることにしました。
調べてもわからなかったことは運営事務局さんに繰り返し質問をしました。
判明したことの1つに、「ビュー」の数字は投稿した記事の閲覧以外にもカウントされているという事実があります。
noteの「全体ビュー」とは一般的な「PV(ページビュー)」とは異なるもので、例え誰一人として記事に訪れていなかったとしても、「ビュー」はカウントされる仕組みだったのです。
このあたりの詳細については、以下の記事でまとめています。
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ただ、「ビュー」の仕組みを理解してからも、とある疑問がずっと残っていました。
それはnoteを開始した直後に投稿した「しちゃおじ」の有料記事が「5本も売れた」という絶対的な事実です。有料記事ですから目的を持ってしっかりと読んでいただかないと売れません。
Twitterなどの他メディアからアクセスを流すこともしていませんし、まさかこの短い期間でGoogleの検索結果で上位表示されるわけもありません。
「記事を投稿しただけでビューが伸び、有料記事が売れた」のです。
この違和感を払拭するために仮説を立てていたところ、記事の投稿直後に「ビュー」が伸びる謎と共に、「一体どこからどうやって訪問者が飛んできているのか?」も判明しましたので、この記事でシェアしたいと思います。
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4つの記事表示(露出)スペース
まず、記事を投稿するとフォロワーさん0人であっても、note内の様々な場所で記事が表示(露出)する可能性があることをご存知ですか?
主に、以下のスペースにて表示(露出)の可能性があります。
① 閲覧履歴にもとづくおすすめの記事で表示(タイムライン)
②「あなたへのオススメ」での表示(アプリのみ)
③ 記事下部の「こちらもおすすめ」での表示
④ 検索ボックスで検索後の「検索結果」での表示
この上記①~④の表示可能性を知った中で、有料記事を購入してもらえるようなアクセスは{④検索ボックスで検索後の「検索結果」での表示}しか考えられませんでした。
①~③は、ディスプレイを眺めていたら何となく表示されているものです。それに比べて④は、利用者が意図や目的を持って検索ボックスに検索キーワードを打ち込んでいます。
Googleなどの検索エンジンを利用する場面を思い出して欲しいのですが、知りたい情報があってその情報を探すために、明確な意図や目的を持って検索キーワードを入力しますよね?
noteの検索ボックスでも同様で、検索者の意図や目的に合致した記事が検索結果に表示されれば、その記事を読み込んでくれるし、ときには有料記事も売れるでしょう。
ちなみに有料記事を投稿したのが4/22と4/24で、5月に入ってからはほとんど売れなくなったので、記事を投稿してから数日間は何かしらのnote検索で上位表示されていたものと推測します。
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本当に検索ボックスからのアクセス?
「しちゃおじ」の有料記事が売れた事実をふまえると、記事の投稿直後に「ビュー」が伸びる要因は、{④検索ボックスでの「検索結果」での表示}からのアクセスが濃厚です。
ですが、「実際のところ本当に検索結果に表示されるのか?」は確かめる必要があります。
そこで先日、以下の記事を投稿した直後に、検索ボックスでいくつかのキーワードを入力して検索結果の表示を確かめてみました。
まず、” ハッシュタグ ”の検索キーワードでの「新着」です。
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ご覧の通り、「新着」タブの一番上に表示されました。
次に、「スキ」が1個ついた直後の” ハッシュタグ ”の検索キーワードでの「人気」です。
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ご覧の通り、「スキ」はたったの1個ですが、「人気」タブの一番上に表示されました。
最後に、「スキ」が1個ついた直後の” ハッシュタグ ”の検索キーワードでの「急上昇」です。
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ご覧の通り、こちらも「スキ」が1個のみですが、「急上昇」タブの一番上に表示されました。
なお、スクリーンショットでの紹介は” ハッシュタグ ”の検索のみですが、その他にも” note ”・” PV ”・” 全体ビュー ” ・” アフィリエイト ”などの検索キーワードでも「新着」は同様の結果となっています。
興味深いのは、ありとあらゆるテキストキーワードに検索結果が反応することです。
それはつまり、記事のどこかに1ヶ所でも検索キーワードが含まれていれば検索結果に表示されるのです。
(追記:2021/06/03)
noteの検索結果画面の表示は、以下のように変更になりました。
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実はnoteを始めた当初に、反応テストを兼ねて「散文詩」を2回ほど投稿してみたのですが、あまり「ビュー」が伸びていきませんでした。
そのときは漠然と「Googleなどの検索エンジンと一緒でコンテンツが充実している記事の方が良さそうだ...」としか思っていなかったのですが、短文記事と比べて長文記事の「ビュー」が伸びる理由はシンプルでした。
長文であれば、(意図せずとも)ありとあらゆるテキストキーワードが文中に散りばめられることになります。
それはつまり、ありとあらゆる検索キーワードに記事がひっかかってくるということです。
コンテンツ内容とまったく関係がなくとも、検索キーワードに完全一致してさえいれば検索結果に表示されるのです。
「noteの検索ボックスで検索すると、全く関係のない記事がたくさん表示されるなぁ...」と思ったことはありませんか?
これが理由でした。
以上のことからわかるのは、noteの検索にひっかけたいという方は代名詞を避けたライティングが有効になります。
これはSEOを意識したライティングと同じ考え方ですね。
皆さんも、新規に記事を投稿した直後に、文中に含まれているありとあらゆるテキストキーワードで検索してみてください。きちんと「新着」の最上位に表示されているハズです。
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検索アルゴリズムは何を重視している?
では、noteの検索アルゴリズムは何を重視しているのでしょうか?
当初は以下の要因について、時間をかけて1つずつ分析する予定でいましたが、その必要はありませんでした。
① 記事タイトルによる影響は?
② 文中テキストによる影響は?
③ ハッシュタグによる影響は?
④ 新規投稿による影響は?
⑤ 記事更新による影響は?
⑥ フォロワー数による影響は?
⑦ スキ数による影響は?
⑧ PV数による影響は?
まず、テキストキーワードがどこかに含まれていれば、「新着」に表示されます。
そして、記事を投稿してから時間の経過と共に、おそらく⑦スキ数により「新着」→「急上昇」→「人気」→「定番」と、条件次第で表示されていくものと思われます。
検索結果の「定番」タブを確認してみると、⑦スキ数が大きな要因になっているのが明確です。
⑧PV数はnote proに申し込みをして「アナリティクスβ」機能を使わないと不明なので何とも言えませんが、おそらくですが⑦スキ数が検索結果の中心的な値になっています。
また、これも現時点での予想でしかありませんが、⑥フォロワー数については各表示時間を長引かせる値のように見えます。
無名クリエイターさんの記事は、「新着」や「人気」などに一時的に表示されても間もなくどこかに消え去ってしまいますが、⑥フォロワー数の多いクリエイターさんの記事は、長時間に渡って表示され、なおかつ一旦順位が下がっても再び戻ってくることを確認しています。
なお、⑤記事更新については無視されます。
検索結果への表示チャンスは記事を投稿した1回のみです。後から、記事を追加したり編集しても「時間値」は更新されません。
ただ、これはオススメしませんが一旦記事を削除して、URLを変更したうえで再度投稿すれば、おそらく「新着」で再表示されます。記事の内容で判別しているわけがないからです。
それと念のため言及しておきますが、ここで解説しているようなことは、所詮テクニックレベルの話です。
大事なことは、何かしらのきっかけで自分の記事にユーザーが訪れて来てくれたなら、そのユーザーの興味をしっかりと惹きつけて、あなたのクリエイタページ内で記事を回遊してもらうことなのです。
noteでの回遊プランニングについては、以下の記事を参考にしてください。
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まとめます。
noteの検索ボックスでの検索結果に表示されるには、以下3つが重要です。
① 検索キーワードが記事に含まれていること。
② 記事が新規投稿であること。
③「スキ」がつくこと。
①②を満たしていれば、まず「新着」に表示されます。その後は、③の条件によって「人気」や「急上昇」などに表示されていきます。
この①~③で、例え無名クリエイターさんの記事であっても、数日から1週間程は検索結果への表示によって「ビュー」がポツポツと伸びていくのです。
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noteのデザイン戦略「発見性」
noteは他のブログサービスやプラットフォームと比較して、「無名・無資本」のユーザーに優しい作りになっています。
それは、note CXO深津さんの以下の記事からも読み取れます。
noteの健全なグロースの3要素は、「コンテンツパワー」「発見性」「継続性」です。この中では「発見性」が特にプライオリティが高く(他の2つはカイゼンしつつある)、上半期の最大のテーマでもあります。
とあります。また、
一方で「発見性」のチューニングはこれからの大きな課題となります。ランキング等は設計しだいで、一部のクリエイターに過剰に注目を集中させてしまうためです。
とも書いています。
この記事から読み取れることは、すべてのクリエイターさんの露出機会を戦略的に考えて実行しているという点です。
例えば、検索結果での「定番」がありますが、これがよくある「ランキング機能」です。
このランキングをメイン表示にしてしまうと、結局は「有名・有資本」のユーザーがスペースを占拠してしまいます。ランキングは決してコンテンツの質を担保しません。
なぜなら、有名になることも、「スキ」を量産することも、お金で解決できてしまうことだからです。
だからこそ、note検索ボックスでの検索結果には、デフォルトで「定番」ではなく、表示が入れ替わる「人気」を表示させているのでしょう。
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以上 - noteで記事を投稿するとフォロワー0人でもなぜか「ビュー」が伸びる謎を解明してみた – でした。
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