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優しく強いバラード - King Gnu『The Hole』

今日のMステにはKing Gnuが出演。2ndアルバムの最後の一曲として収録されている至極のバラード『The Hole』を披露した。

迷いや混乱に満ちた情勢の中,日々SNSなどでも攻撃的な発言が目につく今一体何を歌うべきかと考えた結果, 一番優しくて強い歌を届ける事を選びました.

リーダーの常田さんはTwitterにてこうコメントした。今日の常田さんは、いつにも増して気持ちが入っているのが伝わってきて、終始息を飲むようにその演奏に見入っていた。

MVとしての価値

まるで一本の映画を観たかのような感覚にさせられるミュージックビデオ。人々の寄り添い、愛、迷いや悩み、生きる上で抱えるものがこの曲に込められていることが強く表現されている。色味や、スローモーションの動きなど、あらゆるシーンが美しく映し出されているのが個人的に素晴らしいと思う。歌詞についても、誰かのためにありたい、自分がすべて受け入れるということを歌い、壮大なサウンドにふさわしい言葉の並びだ。

優しく強い音

この曲でもっとも印象的だったのは、ライブで聴いたときのことだ。普段オーディオプレイヤーで聴いていた時には気づかなかったが、この曲はとても強い低音が支えている。ベースの新井さんは、鍵盤型のベース(名前がわからない)で、この曲を重く、強く演奏している。そしてこの曲においては、勢喜さんの激しく安定したドラムも、ゆっくり優しく、時にド迫力のサウンドで支え、常田さんの高い演奏力で聴く人を魅了するギターは、しなやかで、時に激しいピアノに代わる。井口さんは、胸に突き刺さる透き通った声で、時に重たく美しい声で歌いかける。

このバラード曲は、常田さんも言う通り、混乱の最中でも人々にとって本当に大事なことを教えてくれる素晴らしい曲だ。また、ライブハウスで聴きたい。

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