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【読書のすすめ】トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして―

こんにちは。シブヤ塾です。

今日は、「トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして―」をご紹介します。

トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして― 大野耐一著

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いまや誰もが知る「トヨタ生産方式」。

その基本思想を構想し、構築し、実践した大野耐一(元トヨタ自工副社長)が著した生産管理および経営理念の世界的バイブル。


トヨタ生産方式の真髄は「徹底したムダの排除」にある。それを実現するための柱が「ジャスト・イン・タイム」と「自働化」であり、この2つをスムーズに有機的に活かす手段が「かんばん方式」である。


ジャストインタイム

必要な時に、必要なものが、必要なだけ、供給される考え方です。生産方式では、プル型に相当しますが、トヨタの根底にある考え方です。

余計なものを持たず、いつも全体最適を目指す考え方の基礎で、1970年代から試行錯誤を重ねながら実装されています。


自働化

ニンベンがつく自働化です。これは、自らが考えて働くことを指します。分かりやすい例が「不具合が出る時には止める」です。

トヨタ自動車が豊田自動織機の自動車部門から派生してできた会社であることは知られています。

豊田自動織機の創業者である豊田佐吉翁は、織機を開発しました。糸をつなぎ、織る機械です。

そこで、とある仕掛けを機械に入れました。それは、「織機が不具合で織物の糸の掛け違いをした場合、それを検出して即座に機械を止める」ことです。

通常は製造業では大量生産が経営の基本とくることが多く、機械の稼働率を最大限に高める発想となります。

しかし、豊田佐吉翁は、良い品質の織物を作ることを最優先して考えたのです。これは、現在は顧客価値やお客様第一、品質第一の考え方と結びつきます。

一見、機械を止めてしまうと生産性が落ちてしまうと予想されます。

しかし、織物に不具合が出たことを即座に判断できるため、すぐに機械を直し、改善することで、良い品質の織物を作り続けることができたのです。

それによって、爆発的に豊田の織機が普及しました。お客様が喜ぶ製品を作ることができる機械を製造しているからです。

このブログを読んでくださった方には、ぜひとも、この自働化を知っていただきたいです。お客様が第一。良品こそ第一。


かんばん方式

ジャストインタイムを実現するために、後工程が前工程に対して必要な部品を生産するように発注を出すことになります。

この発注書が「かんばん」です。

一方、前工程ではかんばんの指示に従って生産した部品などを後工程に納めますが、その際にかんばんも納品書として送ります。

かんばんは後工程と前工程の情報をつなぐ役割なのです。


トヨタ自動車の強力な経営体質をよく知ることができる古典的な良書です。

ぜひ、手に取ってみてください!

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