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あえて変化を殺した起業家の1年と、進化を求めるこれからの1年

今日、31歳になりました。

去年の同じ日にこんなnoteを書いてから、もう1年が経ったことになります。

そういえばnoteを始めたのもちょうど1年前の今日ということになります。思ったよりも更新できなかったけど、たくさんの人に見てもらえて、noteの記事がきっかけで色んな出逢いが生まれたので、やって良かったなと思っています。

ベタな感じですが、今日までの1年の振り返りと、今日からの1年をどう過ごすかを書き綴ります。

あえて変化を殺した一年だった。

僕は起業家なので、変化がとても好きです。好きというか、変化していないとソワソワしちゃって、気持ち悪くなっちゃうという感覚の方が近いです。
でも、組織がある程度大きくなると、変化は必ずしも良い方向に行くとは限らない。これが7年会社を経営していて味わってきたことです。
去年の今頃、一番後悔していたのは、「正直変化させ過ぎなのかもな・・」ということでした。

・課題が見つかると、すぐに人をアサインして解決したくなる。
・トライアンドエラーで、どんどん組織変更をしたくなる。
・結果が出ないと、すぐにやり方を変えたくなる。

簡単に言うと、「変化中毒」のような人間だったと思います。
「変化しないこと」 = 「死」だと、毎月社内で言っていました。

これは、創業初期のフェーズではとても正しいことだったと思います。だからこそ、7年生き残ってこれたのだという自負もあります。
しかし、ある程度の規模になってくると、色んな弊害が生じてきます。

・一定期間失敗と成功を経験しないと、人が育たない。
・組織を変えすぎると、仕組みやノウハウが定着しない。
・結果が出るまで時間がかかることを待ちきれない。

実際にこれらは全て経験したことで、自分の愚かさを痛感したと共に、ある一つの真実に気づかされました。

「一番変わっていなかったのは、自分だったのかもしれない。」

つまり、「変化しまくる」という自分の性質こそが、最も変われていなかったという盲点です。なんか、頓知みたいな話ですが。

ということで、あえて変化を自分の中で押し殺した一年。正直辛かったです。モヤモヤして夜な夜な唸っていました。組織をあまり変えない、細かいことに口を出し過ぎない、焦らず一定期間結果が出るまで待つ。苦手なことを我慢してやり続けました。これで本当にいいのか?と不安にもなりました。

社内でも、「仕組み化」という言葉をキーワードにして、1年言い続けました。変化変化と毎月言ってた人間なので、なんか変わってしまったなと思った人もいるでしょう。そう、変わりたかったのです。変化せずに耐えるということも出来るようになりたかったのです。

ここまで一年耐えてきて、良いことがたくさんありました。もちろん、辛いこともたくさんありました。それぞれの人への想いを書いておきます。

・一つは、各事業部・部門を引き受けてくれた責任者たち。本当に大変だったと思います。激務だったと思います。フラーという会社が始まって以来、こんなに長期間安定した組織構成で続けたことは無かったので、それをやってくれて本当に尊敬しています。安定だけでなく、しっかり組織も事業も成長させてくれたと思います。直近の合宿も、過去最高に有意義な話し合いができたと思います。みんなありがとう。大好き。
・二つ目は、創業メンバーを始め古参メンバー。きっと同じように「変化中毒」のみなさんは、なんか会社が変わってしまったなと強く感じたでしょう。それ、正解です(笑)。古くから居た人がそう思うくらいの忍耐をしないといけなかったのです。つまり、今まで変化変化と言い続けて創業時からやって来たことはある意味「修正」に近くて、今回変わったなと感じたことこそが、会社の「変化」だったと思うのです。一緒に耐えてくれて、ありがとう。
・三つ目は、ここ最近入社してくれたメンバー。正直言うと、ここ1年で入社してくれたメンバーは、それまでの6年間とは結構違った渋谷やフラーを体験したと思います。是非修学旅行の際などに、僕自身や古参メンバーに色々聞いてみてください。たった1年ほどで社員数が約2倍になっているので、もっと根本的に雰囲気が変わってしまうのかなと思っていたのですが、全然そんなことなかったです。本当に良いメンバーが集まってくれて、より強い会社になっていると思います。旅行の時に、たくさん喋りましょう。
・最後に、自分に。30歳になったという節目もあり、人生について良く考えて、できる限り変わろうとしたと思います。もちろん、変化する時に犠牲はつきもの。しかも、変わり続けるというある種自分の生まれ持った特性を押し殺すということは、想像以上に大変だったと思う。でも、「大変」なことを乗り越えなければ、「大きな変化」は起こせない。今日はとりあえず、一年頑張った自分を自分なりに褒めてあげようと思う。お疲れ様。

誕生日らしく、エモい感じになりましたね。一緒に頑張ってくれた人たちと自分自身に、お疲れ様と感謝の気持ちを伝えたいです。

「大変」なことを乗り越えなければ、「大きな変化」は起こせない。

気に入った文章だったので、再掲します。自分自身が忘れないように。

進化をどんどん公開していく一年に。

さて、これから一年をどうしていくのか。自分という人間が改めて分かってきて、事業についても、組織についても、フラーというものの特性も分かってきて、これからどうしたいか。

一言で表すと、こんな一年にしたいです。

「進化をどんどん公開していく」

変化の先には、進化があります。ソフトウェア的には、アップデートという概念が近いかもしれません。

この一年は、なるべく自分主体のニュースをつくらずに、みんなが生み出したもの、やろうとしていることを後押しする。そんなイメージで活動をしていました。

みんなが生み出したサービスをなるべく良く魅せることができたらいいな、頑張っている人たちの想いをなるべく伝えられたらいいな。そんな後方支援型の活動を心がけてきました。

例えば、こんな感じで。

これから一年は、どんどん面白いニュースを創り出していきたいと思います。しかも、先陣を切って。(もちろん、この一年で身につけた後方支援も怠らずに。)

毎週ペースで、ワクワクと驚きを人々に伝えられるようにしていきたいです。
プロダクトのアップデートも、組織のアップデートも、フラーの様々な取り組みのアップデートも、どんどん世の中に出して行きたいです。

そして、渋谷ってやつは、フラーって会社は、面白いことをドンドンやっているなと、より多くの人に感じてもらえたら嬉しいです。

誕生日プレゼントください!

誕生日というのは、問答無用で多くの人に祝ってもらえる、一年で一番有難い日です。多くの人から温かいメッセージをいただけて、とっても感謝しています。

もし誕生日プレゼントをあげても良いよという方がいましたら、以下のいずれかの形でお願いできたら嬉しいです!

App Ape を是非使ってください!

正直、これが一番嬉しいプレゼントです。フラーは今、ビジネスをしっかり拡大していかなければならないフェーズで、ここ1,2年が踏ん張り時です(もちろんその後もですが)。必ずいただいた御恩は返しますので、お客さんという形で応援していただけると大変嬉しいです!
昨年の夏からセルフサービス型という、いわゆるクレジットカードで決済できるようになっています。アプリの市場・競合・消費者調査データは、誰が見ても損をしない情報だと思います。プレゼントだと思って、是非一度使ってみてください。法人でなく、個人単位でもお買い求めいただけますので、是非!

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昨年から、頑張ってできるだけ毎日発信しています。フォロワー数もお陰様で増えてきており、引き続き頑張ります。アプリ、米国のIT事情、起業、SaaS、高専といったテーマで情報発信しているので、是非フォローしてください!

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人生を60年と見積もると、30年生きてしまったので、もう半分終えてしまったことになります。31歳からの30年間を、悔いのないよう精一杯生きていきます!

2019年9月15日
渋谷 修太(31歳)

サポートいただいたお金は、母校である高専や故郷の新潟など、後世や地域のために活用したいと思います。 よろしくお願いいたします!