No.116 「ラグナクリムゾン」備忘録特別編 --アニメ「ラグナクリムゾン」放送日決定記念--

0. はじめに


 ずっと「2023年放送予定(決定じゃなかったので, 更に来年に延びる可能性がまだあった)」のままで色んな意味で不安だったアニメ「ラグナクリムゾン」の放送日程がようやく決まったようである. それに先駆けて新PVと新キャストの公開もされた. 

諸々の「不安要素」は消えないが, 「ラグナクリムゾン」を5年以上追っかけ続けている身としてはとりあえずは喜ぶべきなのだろう. ハードルは余り上げないようには心がけるが(私はここ5年程でアニメ業界に裏切られ続けてしまった性で, 残念ながら好きな作品のアニメ化でも期待することができなくなってしまった), せっかくなので(先月は休載でいつもの備忘録を書いていないのでその代わりに)アニメ「ラグナクリムゾン」に関するいくつかの雑感を述べる. 

1. キャスト雑感

 原作ではなくアニメに関しても

https://note.com/shibushibuyanyan/n/n65b0a9a26322?magazine_key=mebcebc981e06

https://note.com/shibushibuyanyan/n/n9eb5b3339a16

https://note.com/shibushibuyanyan/n/n412846e19415#f3c0b7d5-3d99-42b8-abd6-3248fe5e5115

等で何度か触れてきた.

 そこで以前に私が予想したキャストは

ラグナ:4年以上考えて解が浮かばず(つまり少なくとも私の知る声優の中に解は存在しない). 
老ラグナ:三木眞一郎
クリムゾン:井上麻里奈
レオ:水瀬いのり

アルテマティア:上田麗奈 (I型)
ウォルテカムイ:鈴木達央 (I型) or 小林親弘 (II型)
トロワ:緑川光 (I型)
ボルギウス:森川智之 (II型)  or 老:秋元羊介 (I型), 青年:前野智昭 (I型)

タラテクトラ-オルト・ゾラ:
解1 オルト:杉田智和 タラ:中村悠一 (II型)
解2 オルト:福山潤 タラ:小野大輔 (II型)
ネビュリム:梶裕貴 (I型) or 花江夏樹 (I型)
メルグブデ:下野紘 (II型)

ドルニーア:津田健次郎 (I型)
グリュムウェルテ:安元洋貴 (I型)

スターリア:早見沙織 (I型) or 小清水亜美 (I型)
アイク:細谷佳正 (I型)
ガルム:中博史 (II型)
クリス:小山剛志 (II型)
シン:田村睦心 (II型) or 藤原夏海 (II型)
へゼラ、グレア:種崎敦美 (I型)
フー:遊佐浩二 (I型)
マジョルカ:井澤詩織 (II型)
ナサレナ:石上静香 (II型)

ってな具合だった.

 結果としてはレオ(水瀬いのり)とアルテマティア(上田麗奈)という

どんなバカでも当てられるところしか, 当たっていない「惨状」

なわけだが(あとスターリアくらいは当たるかもしれない), ただ読み取れることがいくつかある. それは

「当初, 私が想定していたよりも「高い相場」である(つまりキャスティングに気合が入っている)」

ということだ. 

 たとえば, グリュムウェルテに子安武人, メルグブデに塩屋浩三等がその典型例である. これは非常に重要で, ラグナが一番最初と二番目に狩る敵なので, 銀気闘法の圧倒的強さを印象付けるためにここのキャストを惜しんではいけないのは当然(いわばセオリー)なのだが, それでもこんな大ベテラン, 大御所を一発の為だけに引っ張ってくるとは思わなかった. 逆に

「大御所だからこそ, 一発限りの役にしてコストを抑えた」

という考え方もできるが, それでもなかなか大胆な選択であることに違いはない. 

 また村瀬歩が私の想定した「解」を遥かに超えてきたことには素直に驚いたし, 称賛を送ろう. 正直な話, 私はクリムゾン様は井上麻里奈一択だと5年以上思い続けたきたから, 去年の11月(ちょうどコロナが治った頃)

CV:村瀬歩

の一報を聞いて, 三度見して驚いてから懐疑的な部分もあった. 確かに脳内で simulation してみて「解」にはなっていたが, その程度については未知数だったからである. もっと言えば

「安直な世界展開目的にクソポリコレに媚びた政治的キャスト疑惑」

まで疑ったほどだった(ポリコレ死すべし慈悲はない). それでインタビューであれだけ大言を吐いていたのだから, 

「生半可の「解」では絶対に許さんぞ(やらかしたら今後お前の出るアニメは絶対に観んぞ)」

と, 村瀬歩に関しては最大限厳しくチェックしたが, 悔しいことにアッサリとこちらの想定を越えてきた. これには流石に私も兜を脱がざるをえまい. 

 ただ, そうすると原作だけでなく, アニメのキャストを観る目でも小林大樹に負けた気がして悔しい(アイツはいつも俺の読みの上を行きやがる!!)!!

 というわけで声優に関してはほぼ不満がない(どころか期待以上の)状況だが, ただ一つ気になったことは,

「ここまで情報を open にしておいて, ウォルテカムイのキャストが open になっていないこと」

である. これワンチャン

「実は本当に私の予想通り鈴木達央だったんじゃないか

疑惑があって怖いのだが(もちろん件のスキャンダルももう2年前だから違う可能性もあるが),いずれにしろこれはちょっと不安材料. 

2. アニメ第1話の放送形式について

 ふと思ったのが, 放送の形式. 今話題の「推しの子」(ただし私は余り好きではないし, 何故話題になったのか全く理解できていない)は1話を1時間で(アイが殺されるところまで)やったそうだが, 「ラグナクリムゾン」ももしかしたらそれで来るような気がした. つまり,

「1巻の最後のクリムゾンのセリフまでを一気に1時間で観せる」

のである(もう随分昔だが「Fate/Zero」や「UBW」もこの方式だった). 実際, 分割2クールで11巻までアニメ化するとするならば, これくらい大胆なことをしないと間に合わないという事情もあるし, 30分(正確には23, 4分)で切ってしまうと中途半端になってしまうから, これは結構可能性が高い気がする(というよりこれぐらいの「攻め」をやってくる制作陣のような気がする).

3. その他


 以前から度々指摘しているキャラデザと音楽の不安はまだ消えない. 慣れである程度解消できる部分もあるとは思うが, 問題はそれ以前に

「慣れるまで耐えられる出来になっているか」

ということである. 適当なゴミなろうアニメでも夏にみて, 最近のゴミアニメ耐性をつけてから望めば流石にそれぐらいは持つと信じるが, 耐性が着く前に私が壊れそうでイヤだな(最近のゴミは正に異次元の特級呪物で, 1話はおろか, 1分でも吐き気を催し, 観るのが苦行である).

 そもそも観るのに「耐え」なければいけない時点でそれはゴミ以外の何物でもないのだが, 流石に「ラグナクリムゾン」のアニメの出来はそこまで酷くはないと信じたい. 正直, この最低限の信頼さえも裏切られてしまったら, 私はもう未来永劫如何なる新作アニメも観ることはないだろう(ただし,「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS」第3期と「ワールドトリガー」第4期だけは除くとする). 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?