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物理法則は単純なのに、世界は複雑で美しい

古代の人類は、夜空の星の並びに意味を見出して、神話を創造した。それを近代の科学は、星の並びには意味はなく、神々が住まう天上界は存在しなさそうだと、味気ない結論を導き出している。

では、科学者は、冷徹なリアリストばかりなのか?実はそうではなく、むしろロマンチストな人が多いのだ。

科学史に確実に名が残る偉大な物理学者の南部陽一郎は次のように言ったそうだ。

「基本法則は単純ですが、世界は退屈ではない。なんと理想的な組み合わせではありませんか」

基本法則は、なぜか人間が理解できるほど単純にできている。それなのに、世界は人間が理解できないほどに複雑だ。科学は、人間の想像力を束縛しない。むしろ、拡張していく。それはきっと、宇宙の彼方まで理解が及んでも変わらない。人間は、宇宙の外にまで想像力を働かすことができる。

【早すぎた予言者 南部陽一郎】「対称性の自発的破れ」が生まれた充実のシカゴ時代 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/89285?media=bb #ブルーバックス

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