<シリーズ「バス停探訪の旅」アーカイブ編> 秋田県北秋田市松葉町   「鷹巣駅前」 事業者「秋北バス」 <初訪2008年12月><再訪2019年1月>

このシリーズのNOTEでの連載をスタートさせた。既に講談社「バスマガジン」4年間連載しているシリーズの撮り下ろし&書き下ろしだ。ちなみにバスマガジンのタイトルは、「バス停のある風景」だから、改題している。以下本文をどうぞ!

初訪問は正直偶然撮影した。秋田県を廻る遠征も終盤だった。秋田駅に向かっていた。まだ終電には、時間があるので、どこで途中下車したらよいのか?時刻表とにらめっこしていた。東能代駅(奥羽本線)にするか?鷹巣駅にするか?迷った。結果この駅にした。なぜならば、私鉄との連絡駅だから、栄えているに違いないと思ったからだ。駅に降り立って外に出てみると、私鉄との連絡があるにも、かかわらず寂しい駅だった。師走の夕暮れは早くて余裕で普通に町中を撮影できると思ったら、すっかり日が暮れていた。内心困ったことになったと思いつつ、三脚を持参していたので、良かったと思った。長時間露光で撮影することにした。もちろんフィルムだったから、出来上がりはわからない。ひょっとしてダメかもしれないと思いつつそして念には念をおして枚数多く撮影した。

二回目の訪問は、前回の撮影のような夜景を撮影するため、夜の時間をねらってやってきた。今回はデジタルカメラだったので、感度を上げてさえすれば三脚なしの手持ちで撮影できるので、そのまま撮影してファインダーで確認した。ずいぶん、楽になったことを実感した。
カメラを構えてみたら、以前対面に存在していたメガネ屋が、無くなって空の店舗になっていた。寂しい雰囲気の中、雪が一層寂しさを助長していた。そうこうしていると終バスがやってきたので、構図の中に入れて撮影した。めちゃラッキーだった。日頃の行いが良いからだろうとほくそ笑んだ。

撮影後、このJRの駅と隣接している秋田循環鉄道の改札に行ってバターもちを購入した。前回もそして今回も乗車していないから、せめてお土産を購入した。ちょっとだけ、気持ちローカル私鉄に貢献した気持ちになった。駅員さんを撮影させてもらった。美味しくて家族にも好評だった。買い物した時に、地元の方と会話して、同じ列車に乗って談笑した。そして美味い居酒屋を教えてもらって、楽しい夜だった。今回の宿泊先はこの鷹巣駅から、ほど近い大館のビジネスホテルを予約しておいたから、15分程度列車に乗車した。

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