<シリーズ「バス停探訪の旅」アーカイブ編> 秩父市桜木町 バス停名「札所17番入口」 初訪問2006.7 再訪2018.11 事業者 西武観光バス
秩父の取材を終えて秩父市街地から当時住んでいた大宮方面に向かって帰宅の車を走らせている夕方だった。あいにくこの日はずっと小雨で、ようやく雨があがって傘が不要になったところだった。再開発中で簡易式の柵に囲まれた不思議な空間が右側に見えたので、車を留めた。私は空き地とか、微妙な空間に心惹かれるので、バックの山の姿がかっこいいことも含めてこれを作品にしたいと考えてバス停を撮影した。撮影後個人経営の古いパン屋がななめ向かいにあって、惣菜パンを買って食べた。
今回は、前回と逆のコースで秩父の市街地に向かって車を走らせた。夕陽がきれいだった。目的のバス停を前にすると、周囲の再開発が進んでいることに気付く。真新しいクリーニング店ができていた。そのお店を構図の中に入れた。また前回撮影した山はその後著名な武甲山であることを認識していたので、改めて秩父の方々の精神的な支柱の山を撮影する心構えで臨んだ。ご存知の方も多いと思うが、武甲山は石灰石が採取されることから、山が削られて山の形が変化していることで知られているが、私の撮影した角度で見る限りほとんどわからない。ここを今後も定点観測すると、30年後、自分は85歳になっていると思うが、変化が見られると思った。町の再開発と路線バスの推移とともに大変気になるところである。
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<補足・キャプション>
余談だが、このクリーニング店をはじめとして旧道沿いには新しいお店ができていたので、心惹かれた。あいにく個人経営のパン屋は、見当たらなかった。
札所17番は定林寺である。
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