見出し画像

タワシとブラシどっちは好み?

人は痒いとその部分を掻く事ができる。足だって手だって、頭のてっぺんも掻く事ができる。

はたしてヤギはどうだろう?

全身毛に覆われた体、ましてや水を嫌う性格ヤギは痒いところが多い。頭から背中から多分とても痒いはずである。(あくまで飼い主の考え。)

うちのユキちゃんも例外ではない。硬い壁があれば体を擦り付け、寝転がれば地面にスリスリしている。しかも器用な事に、ピンポイントで掻きたいときは角や歯を使って掻いたりもする。

見かねて飼い主も、手で体をカリカリしてやると、とても気持ちよさそうに尻尾を振って喜んでいる。

しかしここで一つ問題が生じる・・・

それは毛の生え変わり時期の抜け毛である。この時期に手で体をゴシゴシすると、手がとんでもない事になってしまう。

画像4

もうこれでもかってくらい毛だらけ

前振りがながくなってしまったが、ここで登場するのが「タワシ」である。

ヤギは仲間同士で頭突きをする生き物。頭が非常に硬くできている。よって頭(特に角の間)を掻いてあげるときはタワシが重宝する。

犬や猫用のブラシでは生ぬるい、硬いタワシでゴシゴシゴシゴシ、力一杯やってあげるととても喜ぶ。しかも、こちらが動かさなくてもヤギの方から頭を押し付け動いてくれる。

画像1

こちらがタワシ1号

ユキちゃんからはまあまあ評判だった。見つけると頭をゴシゴシ擦り付けてくる。しかしこの1号には欠点があった。

使用中、飼い主の手にツノが刺さるという事だ!

もちろん角は非常に硬い。手でも足でも、刺さったら結構痛い。これでは飼い主の手がやられてしまう。

そして登場するのが、タワシ2号である。

画像2

距離を測るため、柄のついたタワシ

持ち手がある事により、角が刺さりにくく、持ちやすいため力が入って落としにくい。これはいいと、かなりユキちゃんは2号にメロメロだった。

でもなんかサイズ感が小さい、しかも明らかに昔、誰もが履いていた上靴を洗うときに使用していた物に類似している。というか同じ。

そして最近ゲットした

画像3

「大きめのブラシ」

まず特徴として毛の部分が長くて太い、しかも大きいから持ちやすいというメリットがある。あとなんかオシャレ。

そして実際、ユキちゃんはこのブラシがかなりお気に入りである。見つければ自分から頭をゴシゴシ、5分はずっとやっている。まさにブラシジャンキーだ。

ん、待てよ・・・考えてみればユキちゃんって、どのアイテムも気に入ってるのでは?

そう、ユキちゃんからしてみればどのタワシやブラシでも気持ちいい。今まで何故飼い主は買い換えたかというと、それは全部飼い主の問題。全く飼い主というものは、エゴの塊みたいなものだな。

これからはもっとユキちゃんの意見を尊重して、使い分けていこう。その方がきっとユキちゃんも喜ぶ。飼い主も少しずつ成長しているのだ。ヤギの気持ちがわかるヤギ飼いになれるように精進するのみである。

この文章を書いていて、なんだこのオチはと思った飼い主であった・・・

よろしければユキちゃんの生活費をよろしくお願いします。