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ウォーカブルな街〜仙川〜

東京都調布市にある京王線仙川駅は歩いていて、ほどよいサイズ感を感じる街です。
座れる場所も多くあるので、駅の周辺では人が自然に集まり休んでいます。
密集しているわけではなく適度に人が賑わっており、ゆったりと街を歩けます。
今回はウォーカブルな街「仙川」のまちづくりに触れていきます。

まず特徴的なのが歩車分離がされている駅前広場です。駅前ロータリーがコンパクトで駅前広場の歩ける範囲が多いので、人が自然に集まる空間となっています。
広場には座れる場所も多くあるので、待ち合わせなどで多くの人がゆったりと佇んでいます。

駅前広場

駅前広場を抜けていくとスターバックス、猿田彦珈琲店、星乃珈琲店とコーヒー店がずらりと並んでいます。ちなみに猿田彦珈琲の社長が仙川出身ということもあり、恵比寿店に続き2号店を仙川に出店した経緯があります。
コーヒー店から伊勢丹に向かう道もウォーカブルとなっており、公園もあることから子連れファミリーが多くいます。

左からスターバックス、猿田彦珈琲店、星乃珈琲店

駅西側には200以上の店舗が集まる商店街通り「ハーモニーロード」があります。この通りは時間指定で歩行者天国状態となり、買い物客で賑わった通りとなっています。夏には商店街主催の夏祭りがあり、多くの個人店がレベルの高い屋台を出店しています。

ハーモニーロード

駅東側にいくと仙川が有名になったきっかけでもある「安藤ストリート」があります。安藤ストリートとは、建築家安藤忠雄の建築が並ぶ一帯のことです。地主が安藤忠雄の大ファンで自分の土地に安藤建築を建てて仙川を盛り上げようと考えたことからこのストリートが誕生しました。
都道を挟んで分譲マンション、劇場、保育園、ホールなどでストリートが構成されています。

安藤ストリート

このような形で仙川はウォーカブルな街をつくってきており、新たな動きも起きています。
2023年3月にはウェルビーイングをテーマにした新しい場所「SETAGAYA Qs-GARDEN」ができました。世田谷区給田の第一生命グラウンド跡地に分譲マンション、学生向け住宅、サービス付き高齢者向け住宅、広場などを設け緑豊かな環境を次代に繋いでいます。
2025年冬には仙川町3丁目に「フォレストスクエア仙川」がオープンします。レストラン、カフェや物販店等、約19店舗から構成される商業施設です。グリーンの中庭を2階中央部分に設け、ゆったりとした時間を過ごすことができそうです。

SETAGAYA Qs-GARDEN
フォレストスクエア仙川

今後ますます発展しそうな仙川ですが、いくつかの課題もあります。1つ目は商店街個人店の後継ぎ問題、2つ目が公園の少なさです。
1つ目は全国的な課題ですが、若い人を街に呼び込み担い手になってもらうなど検討する必要があります。2つ目は土地などの理由で難しそうではありますが、プレイパークのようなものができると面白そうです。
これらの課題を満たしていき、ウォーカブル+α要素が増えていけばますます人が呼び込めそうです。
今後、仙川エリアがどのように発展していくか楽しみですね!


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