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天神ビッグバン〜九州初のリッツ・カールトン〜

今、福岡市の再開発が盛り上がっているのをご存知でしょうか。
福岡市の再開発促進事業「天神ビッグバン」により、天神を中心に高層ビルが続々と建設されています。
今回は天神ビッグバン第2号案件となる「福岡大名ガーデンシティ」を取り上げたいと思います。

天神ビッグバンとは、天神をアジアの拠点都市にすることを目指し、天神交差点を中心に半径500mのエリアを再開発・整備を進める計画です。
元々このエリアは福岡空港に近いため、航空法により建物の高さを67メートルとする制限がありました。しかし、2014年に国家戦略特区に認定されたことにより、開発対象範囲に限り高さを100m~115mまでにする規制緩和が行われました。
元々あった「NTTコム福岡天神ビル避雷針」が115mであったことを根拠に、福岡市長が航空局に交渉した結果115mまで緩和されたそうです。

天神ビッグバンの主なプロジェクト

福岡大名ガーデンシティの敷地は、天神地区に隣接する市有の旧大名小学校跡地です。
公募型のプロポーザルで選定され、積水ハウスなど5社で構成する特定目的会社が施設の開発・運営を担うこととなりました。
福岡大名ガーデンシティは高さ制限の緩和により高さは約111mとなり、「オフィス・ホテル棟」「コミュニティ棟」「広場」など多彩な機能で構成されています。

施設概要図

オフィス・ホテル棟には「ザ・リッツ・カールトン福岡」が入居しており、リッツ・カールトンブランドのホテルとしては九州初になります。
客室は20室のスイートルームを含めて167室あり、全室50㎡以上の広さがあります。その他、6つのレストランとバー、プール、スパ、ウエディングチャペル、クラブラウンジなど豪華ラインナップです。

ザ・リッツ・カールトン福岡

コミュニティ棟は旧大名小学校の校舎を活用した、官民協働型スタートアップ支援施設「FUKUOKA growth next」になります。2017年に誕生して以来、現在では延べ約400社のスタートアップが入居するまでに成長しています。
2012年に福岡市の「スタートアップ都市ふくおか」を宣言してから12年経過しますが、着実にスタートアップムーブメントが浸透している感じがありますね。

FUKUOKA growth next

広場には元校庭を活用した緑地があります。
広場は、子連れのグループや、コーヒー片手に散策を楽しむ来街者、ビジネスパーソンなど、さまざまな人々でにぎわっています。 
また、広場を使ったりまちの人をつなげるイベントも行われているようです。

元校庭の広場

九州初のリッツ・カールトンが入った複合施設「福岡大名ガーデンシティ」はいかがでしたか。
リッツ・カールトンが入ることにより、まちにセレブ層を誘致できるのが何より大きいですよね。
日本全体において、インバウンド需要をどれだけ満たせるかがキーポイントになっていきそうです。
今後も天神ビッグバンエリアには続々と建物が竣工予定です。福岡市がどのように発展していくか注目ですね!

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