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あの時、自分の都合に意識を向けていたからダメだったんだろうな。

すごく上手くやれたと思うコミュニケーションと、
まったくダメだったと思うコミュニケーション、
両方の経験が山ほどある。我ながら思い出すと痛い(苦笑)

その中でもほんとダメだったなと思ったときのことを、今朝歩いていてふと思い出した(歩くっていいね・笑)

それはあるプロジェクトを進めるメンバーだったときのこと。
社内手続きのためにどうしても通さなくてはならない会議があった。私の上司が出るはずのものだったが都合がつかず代打で出席することに。会議の様子もわからない状態だったが、部署外の役職者がお墨付きを与えるような本当に形式的な会議だと聞いていたので、軽い気持ちで引き受けて当日を迎えた。今思えば、上司がわかっている「当たり前」をわかってないままに(上司もそこは説明もなく=わかっているだろうという思い込みで)、安易に臨んだ私が悪かった。
重々しい会議室、あまり面識のない偉い人たち、中でも一人極めつけに苦手意識を持つ役職者が中心にいた。嫌な予感がした。
とにかく手持ちの資料を淡々と説明し、それで終わる…はずだった。
ところが、その苦手な人から細かい説明を求められた。「それいる?」と思うようなことまで逐一。私の頭は「?」がいっぱいになった。
「形式的な会議じゃないの?」「やっぱりこの人、私は嫌いだ」「なんだよ、わざと聞いてるんじゃないの?」「どうしよう私のせいでプロジェクト差戻しになったら、間に合わないよ」
そんな思いが渦巻いてどんどんしどろもどろになった。
あまりにズタボロな私を気の毒に思ったのか、会議の事務局から「今日は◎◎部長がいないので、これ以上は…まあ何か問題があれば後日追加資料をもらうってことで」とフォローが入り、なんとか終わった。冷や汗が酷くて、頭が真っ白になりながら職場に戻ったことを覚えている。

みなさん、この私、何がどうダメだかわかりますか?
考えておいてくださいね(最後にまとめて説明します)

一方で、これよりさらにさらに前のこと。

私が女性向け求人メディアの編集チーフのときの編集会議。いろいろあって臨時で編集長を兼務していた上司は編集業務には疎い人だった。でもその人を通さないと企画が進められないというなかで、私は100%企画を通せていた。それはどういうことか?を振り返ってみたい。
当時の彼は私の説明する企画を聞くたび少し考えて「それってつまりあれか?」と語る話が全部、飲み屋のママやクラブのホステスの話だった。私以外のメンバーの企画にも同じで、つまり「女性に関するエトセトラ」を飲み屋の風景でしか理解できないということだったのだろう(笑)。当時のメンバーは若くて、編集長が話すその「飲み屋の女性の話」が意味わからなくて、ほぼスルーしていた。でも私は彼のその例えを受け止めたうえで、「…それで言うとクラブの~が◎◎になったときにどうするかって話です」と応答していた。すると編集長は「ああ、そういう話ね、それは必要だよな」とあっさり納得してくれた。
やっていることは簡単で単純で、つまり私は編集長は「自分がわかる形で理解しようと歩み寄っている」と思っていて、その歩み寄りに自分も歩み寄っていた、というだけだ。それだけのことで企画が通っていた。

この2つの事例を読み比べたら皆さん、わたしがなぜ最初の事例でダメだったか、おわかりですよね?

最初の事例の私は、その場がどういう場か考えていない、相手がどういう人たちか考えていない、自分たちの都合のいい結末しか考えていなかった。そして、そこにいる人たちのことを「人としてではなくモノのように」見ていて、さらに、そこにいる特定の人を「苦手だな」と思っていて(できれば避けたいと思っていて)、自分の都合のいいように済ませることしか考えていなかった。想定外な問いを受けている間も相手のニーズに目を向けることなく「一刻も早く自分の都合を叶える」ことしか考えていなかった。相手のことをわかろうという気持ちなんて一つもなかった。そりゃ、相手に伝わるはずはないよね。

でも、編集の時の事例では違った。自分にはちょっと意味不明だなと思う編集長のことを信頼していて「どうしたら彼にわかるように伝えられるか」を考えていた。なんとかわかりあいたいと思っていた。

急がば回れ、って言葉があるけれど、ほんとそういうこと。
自分の都合に意識が向いているとき、相手のことを忘れる。相手の伝えようとしていることを無効にする。そりゃ相手はあなたのことなんて大切に思うはずはない。わかりやすくダメだよね。

コミュニケーションが上手くいかないとき、相手を人だと思っているのか、あなたの都合を叶えるためのモノにしていないかを考えてみる。

それはシンプルだけど、とても大切なことだと思うよ。

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