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見えてない人の理想、あきらめきってる人の現実。

印象的な場面やセリフの多いNHK「寅に翼」。
私の周りには熱心な視聴者が多い(もちろん私もその一人)

今週は(も)いろいろ考えさせられている。
中でも今日(8/1)の放送の中で癖の強い太郎弁護士が言った言葉は重かった。
「平等やらなんやらに気を使えるのは学があるか余裕がある人間だけ」
「憲法が変わったからと言って急についていけるわけではない」

そりゃそう、ということは頭ではよくわかっている。
でも「こうやって言われているのに(決まったのに)なぜ変わらない?」と頭でっかちに歯噛みすることが多い私としては、ひたすら「おっしゃる通りです…」って繰り返してる。

何年か前に読んだこの本のことをまた、思い出していた(おススメです)

で、ドラマでは理不尽に罪を問われた朝鮮人のお兄さんが、いろいろ丁寧な審判を経て無事に無罪を告げられた時、裁判官に向かって土下座して礼を言うという場面がある。
そのお兄さんは当初、間違った証拠に対してがっくりして何も反論しなかった人物で、それは(劇中で)「(差別的に扱われることに)諦めてしまっているのだろう」と指摘をされていた。もともとひどい扱い(決めつけ逮捕にずさんな取調べでの立件)を受けていたのに、正当に審判を受けられて無罪になっただけで、むしろ怒ってもいい場面での土下座だ。
(裁判官は「お礼を言われることではありません」と伝えていた)

そんなことは今もたくさんある。
傷つけた側がなぜだか「あやまったんだから、折れてやったんだから受け入れろよ」とか「いつまで怒ってるんだ」というようなことが。

話は変わるが、先日「プリズンサークル」というドキュメント映画を見てきた。

本はずいぶん前に読んでいたのだが、監督のトークショー付き上映会というのを知り合いに教えられていそいそ出かけていって、見終わって何とも言えない切ない気持ちになった。
罪を犯してしまった人にちゃんと自分のしたことを考え、表現し、対話することを繰り返して、彼ら(ここではみな男性受刑者だった)の再犯を防ぐための教育をしている特別な刑務所に密着した映画なので、それぞれの犯罪を犯した人たちのリアル背景がたくさん語られる。その人たちの生い立ち、そこに至る経緯、彼らが持ち合わせていない愛情を受けた経験…聞いていると、この人たちはこの形でしか生きてこれなかったのだろう、と思って腹が立ってたまらなかった。腹が立つというのは、受刑者へ、ではなく、その人たちの親やその人たちが置かれた環境を作ってきた大人に。

また別の日に、今度はとても理想的な教育を語る場にいった。
今度はそこで、「学があって余裕のある人たち」が理想を語っていたのだが、驚くほど現実味が感じられなかった(そういう場って、カタカナが多いよね)。ここで語られていることは、3段のお重の一番上の段の話だなあ、と思ったし、必要なことだろうけど、その日の私にはどこか遠い世界の物語に聞こえてきてしまった。一段目だって土台がぐらぐらなのになあ、と。

見えていない人も、あきらめきっている人もどちらも世界が狭くなってしまっているのかもしれないと改めて思う。それはもちろん自分にもブーメランが突き刺さるってことだけれどね。何も答えはなくて、ただ「知っておこう」ということだけを、今は思っている。

余談だけど、そんなわけなのでまだドラマは続くが、うっかり完全版DVDセットを予約してしまったよ(完全にトラつば沼落ち笑)
はるさんの「おだまりなさい!」とか何度も見るだろうな~!



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