#395 欠点は…
PRESIDENT Online
なぜ「スラムダンク」は人気作品になったのか…漫画家・井上雄彦さんが登場人物すべてに込めた「成功の秘訣」 ひすい こたろうさんの記事を紹介します。
「欠点」は残念なイメージを連想するかもしれませんが、読み方次第で、ステキなイメージに変わります。どう読むといいでしょうか?
『スラムダンク』や『バガボンド』など、国民的人気漫画を生み出してきた井上雄彦さんは、キャラクターの魅力を引き立てるための秘密をこう明かしています。
「登場人物すべてに、かならず1つ○○を作ること」
さて、この○○には何が入るでしょう?
(答えは漢字2文字です)
はい。それが冒頭の問題の「欠点」です。
井上雄彦さんは、『スラムダンク』成功の秘訣ひけつをこう答えていました。
「登場人物すべてに、かならず1つ欠点を作ること」
なんでもできるオールマイティな登場人物は絶対に作らないのだとか。
たしかに、主人公・桜木花道は才能はあるけど、バスケットの経験がゼロ。
そのライバル・流川楓はすごいテクニックを持ってますが、デイフェンスに穴があり、体力もない。
宮城リョータは、すばしっこくて敏捷性はピカイチですが、身長が低い。三井寿は、天性の素質を持ちながらも、グレて一時期バスケ部を離脱。ブランクがあり、体力に問題がある。
キャプテンの赤木剛憲(通称ゴリ)はディフェンス力に優れ、リーダーシップもあり、情熱も申し分ないんですが……いかんせん、あだ名の通り、顔がゴリラ似!(笑)
欠点とは欠かせない点である。
欠点があるからこそ、魅力的に映る。
スラムダンクの登場人物も欠点だらけ。
イケメンで、完璧な性格の登場人物しかいない漫画のどこが面白いのか?
おっちょこちょい、頑固、短気など、
あまりポジティブな姿ではないが、
どこか愛おしさがある。
漫画は欠点を楽しむのに、
現実世界では、完璧を求める。
欠点を受け入れた時に、
自分自身の可能性は大きく広がる。
欠点は魅力的な点である。
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