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【インド旅行記】コルカタ(一日目前編)

ブバネーシュワルから夜行バスに揺られ、西ベンガル州の州都コルカタにやってきました!コルカタは2回目ですが、今回は前回より飯屋も歴史もしっかり予習してきました。コルカタは英領インド時代の首都で、その当時から残っているお店も数多くあり、非常に歴史を感じられる街です。そしてガンジス川の下流という肥沃な土地にも恵まれ、食文化も充実しています。古都で独自の文化が発展しているので、僕は勝手に「インドの京都」だと思っています!(一概にそうとも言えませんが)

朝6時に市内中心部のエスペラネードにて降車。早速タクシードライバーたちが寄ってきます。このガツガツした感じ、コルカタに来たことを実感します。まだ朝で比較的涼しいのでホテルまで約40分歩いて行くことに。

コルカタは前述の通り英領インド時代の首都ですが、その後インド独立の際に宗教の違いによって、バングラデシュ(当時の東パキスタン)と分離独立しました。コルカタ繁栄の裏にはバングラデシュの首都であるダッカの存在が大きく、綿花などを豊富に有する後ろ盾をなくしたコルカタは、戦後発展していく他都市を尻目に経済が停滞していきます。現在はいくらかの大企業も支社を構えたりそれなりに発展してきましたが、そんな歴史もあってコルカタの街並みはなかなかのカオスです。

古く汚れた街並みを歩いていると、ティレッタ・バザールというチャイナタウンに入りました。中華料理の有名店も数多くあるこのエリア、もちろんお店はまだ開いていませんが、店の前に中華の露店が出ているではないか!一番賑わっている露店を覗き込むと、そこにはポークモモの文字が!モモとはインド中華の餃子のようなものですが、豚肉が忌避されるインドでポークは珍しい!せっかくなので朝食がてら注文してみることに。

早朝の中華露店
ポークモモ(60ルピー)

説明が難しいのですが、皮の薄さや具の少し臭みのある感じなど、通常のインド中華よりも中華寄りな感じ。コルカタは海に面しているため英領インド時代より前から貿易で栄えており、その時代から中国人が住んでいたとのこと。現在では中国とは国境問題で争っているため多数は帰ったが、まだ少人数は残っているそう。実際にこのエリアには中国系の人が多数いました。やっぱコルカタは一味違います。

軽い朝食を終えホテルに行きチェックインを済ませます。少し休憩し、9時半から再び動き出します。

まず向かったのはコルカタ最大のヒンドゥー教寺院「カーリーガート寺院」。コルカタではシヴァ神の妻であるパールヴァーティの化身とも言われている女神、カーリーが非常に崇拝されています。カーリーを祀ったお祭り「ドゥルガープージャ」では例年異常な盛り上がりを見せています。そんなコルカタの地方神ともいえるカーリーが本尊の大寺院です。

寺院の周りには供物売りや靴預かり店がズラリ。僕も靴を預けて(20ルピー)寺院の中に入っていきます。

中に入ると早速本尊を一眼拝むための大行列が。しかも東西南北の四方向に列ができており、ざっと2時間はかかりそうな…残念ですが中は断念しました(笑)

カーリーガート寺院

寺院の周りをぶらついていると、何処からか太鼓の鳴る音がします。音の鳴る方へ向かうと、そこでは山羊の首を切り落とす儀式が執り行われています。首を斬った後にその頭をカーリーに捧げるというなんとも強烈な儀式。

僕もこれを一目見てみたいと思いここにやってきたのですが、いざ目の前にするとさすがに目を伏せたくなってしまいます。それでも恐る恐る目を開けると、首を切られたばかりの山羊の顔が暫く動き続けています。こわすぎ!!

この街に古くから伝わる伝統ですし、住人の大事な儀式なのでどうこう言うつもりはもちろんありませんが、最近は同じヒンドゥー教徒からも批判の声が上がっているとのことも。確かに動物愛護の観点から見ればとんでもないことですもんね。

恐怖のカーリーガート寺院の後は、フーリー川沿いにある「ジェームス・プリンセプ・モニュメント」という場所へ。こちらは19世紀にイギリスからやって来たインド学者のジェームス・プリンシプルの死を追悼して建てたものだそう。やはりイギリスの名残が強い。しかし建物はギリシャ風です。バックの大きな橋が絵になります。

ジェームス・プリンセプ・モニュメント

再び熱中症にならないようにゆっくりと涼しい川沿いを歩き、軽い昼食に向かいます。行き先はニューマーケット内にある1902年創立の超老舗ベーカリー「Nahoum and Sons」。迷路のような巨大マーケットをぐるぐる回りなんとか辿り着きました。おそらくですが、既に何品かは売り切れている様子。僕はレモンパフとアーモンドタルトを、注文。

レモンパフ(下右端)とアーモンドタルト(上右端)

レモンパフはめっちゃふかふかです。レモンの味と香りが口の中にふんわりと広がります。アーモンドタルトは美味い!アーモンド独特のイヤな味が全くなく、タルトも程よくクランキー。そして驚くべきは値段設定。どちらも一つ40ルピー(約70円)。最高かよ。また来ます。

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