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なるべく動物園

 先日お山に登り、頂上で野生の鹿と遭遇しましたので思わず何枚か撮影しました。およそ人物であれ生物であれ可愛く魅力的に撮るには技術が必要で、いかなる美形やアイドル犬であっても私のごとき未熟な者の手にかかれば悲惨な結果になることは想定の範囲内ですが、その中の一枚は群を抜いて奇妙な絵でした。鹿さんは般若のように眼を光らせ、彼らの脚の間からこちらをジッと視ている顔があります。恐らく最近の人でしょうね。マスクを付けておいでですから。こういう方に遭ったのは初めてではありません。何年か前に、某よく出るスポットにてのスナップ写真で兜を被った髑髏とのツーショットというのがありました。たぶん私のせいではなく、そのお山がそういう場なのでしょう。
 改めて感じたのはなるべく動物園での撮影は控えようということです。飼い慣らされ閉じこめられた心の奥の獣とその場の動物さんたちの気持ちの波長が同調しないとも限りません。アニマルだけにアニマと。

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これはもはや機種変するしかないです、お祓いの意味でも⁈

フィクションです。


たらはかに様のお題に参加しています。

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