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5次会擬似クラス招集

「おい新年会やるぞ」
要するに奴のリサイタルだ。チケットをプリントして売り捌く、というかオマケをつけて昔の同級生にプレゼントする。そしてパーティ会場の予約だ。音響設備いや断音設備のちゃんとしたステージでないと。もはや年中行事なので手慣れたものだ。2次会は青果店から野菜を大量に購入して焦茶色フレンチに添えて食事会。
さらに3次会は魔の惨事会とも呼ばれるカラオケ大会だが耳栓の準備もぬかりない。n次会はn次元ポケットの力を借りるしかない。(というかいつもそうじゃないかと言われそうだ)
一番の問題は参加者だ。もう声をかける相手がいない。みんな忙しいのだろう多分。
「しょうがないなあ。『護耳戒擬似応援クラスター(集団)』!」
と取り出してくれたのは拍手手拍子歓声を繰り返すダミー人形だった。

無事終わったかな? アレなんで奴がここに? 「いやーさすがに5次会はちょっと疲れたぜ。紅白メドレー人形出してもらって代わりをやらせたのさ」

408文字

なんだそれなら聴いてもよかった。あっしまった。顔に出たかな? 
「いつもありがとうな。おまえだけだよ。ここまでやってくれるのは」


たらはかに様の裏お題に参加しています。

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