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スナイパーの意外な使い方 雑感編

 スナイパーときいて思い出すのはあるベストセラー小説のヒロインだ。国際的な賞の候補にもなった著名な作家の長編小説でタイトルはイギリスのディストピア小説に由来している。発売当時あちこちで話題になった。匿名で感想を語り合う場でうっかり
「やっぱ罪は法律で裁くべきかな」
と言ったところ、
「アンタ男ね。それもアホな」
と知らない相手に絡まれた。ヒロインは悪い男を抹殺し最後は自らに引き金を引き幕を閉じる 。が後日続編発売再ヒットとなったのだ。そんな意外なスナイパーは珍しかった。彼女への共感もあり読後感は必殺仕置人だ。AがBを手にかけたと報道するのが新聞なら、小説ではBがいかに非道でAの行為に正当性があると語ることも可能だ。

 本題だが、ある話題の映画を最近見た。現実の傷ついた魂が猟奇的な事件を起こしたとまでは言わない。でももしかしたら事件の犯人はあの映画を見ていたのかもしれない。その結果興行収入はさらに増えるに違いない。

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たらはかに様のお題に参加しています。

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