見出し画像

自分のごきげんを取る能力

今日は好きなことを考える時間があったので、Emotional Intelligence、感情知性について考えていた。


感情知性とはざっくりいうと「自分のことを知って、自分の湧き上がる感情や未知の相手の感情に対応すること」。ざっくりすぎて、怒られそう。自己認識、自己管理、社会性、人間関係管理とかに分けられるらしい。


小さい時から親にきちんと育てられすぎたせいか(両親には感謝しています)、漠然と自分の感情を理解して抑えることが大事だと感じていた。今は抑えることが大事だとは思わないけど、理解してコントロールすることが大事だと思っている。色々調べたりもした。ジェレミー・ハンターのマインドフルネスのセッションとか面白かったので、また行きたい。


また、中学校でポール・ゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」とかの一文をノートの端に書いてた系男子だったので、自分の感情知性は割と高い気がする。どうしようもなく感情の波に飲まれる時もあるけど、基本は制御可能。自分のごきげんは自分で取れる。


しかしここで問題。感情知性は先天的か、それとも後天的に獲得可能なものか。人は生まれた時に自分のごきげんを取れるか決まるのか、それとも生きていて取れるようになるのか。どっちだろう。


何事にもキレていたり泣いていたりして、その上で外部環境の責任にするしか考えられない人を見ていると無理な気もする。年齢が上がるとナラティブが強すぎてもっと無理な気もする。Twitter見てると誰かの責任にして自分は何も変わる気がない人が多すぎて辟易する。でも一方でジェレミーのセッションで明らかに表情と人柄が変わる人もいて、後天的に獲得できる気もする。


パッと見て面白かった研究では、2006年に書かれた大阪大学の佐瀬先生の論文で、「自律訓練法によって感情知性はどう変化するか」というのがあった。自律訓練法とは、瞑想と自己暗示療法を足したみたいなもの。適当まとめ、本当に怒られそう。すいません。1日2回、1ヶ月くらい訓練すると、ある程度「自分の感情について知り」、「相手に表現することができ」、「自分で行動を決断することができる」ようにはなるという。これを見ると後天的にいけそうな気がしてきた。


・感情知性は、基本は後天的獲得が可能
・家族環境、幼少期の経験に強く左右される
・年齢が経つにつれ、ナラティブが強くなり獲得は難しくなる

まとめとしては、こんな感じ?詳しく調べてみないと正しいかは分からん。


ただ一つだけ思ったのは、コロナ禍で感情知性が高い人の魅力がぐんと上がったこと。これはアフターコロナの世界でもきっと続く。自分で自分のごきげんを取って、たまに家族や友達と楽しいことをして、毎日淡々と勉強や仕事をする。オフラインの対話としての学校も職場も自粛し、日々の生活の主権が完全に自分に戻ってきた。毎日生産し続けるやつは進むし、やらないやつは進まない。イライラしてSNSで不満を撒き散らしたり、ひたすら自粛ムードで辛いどうしよう、みたいになっちゃうときつい気がする。


自分で自分のごきげんを取る能力、それを鍛えようとするマインドが試されている。気がする。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?