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ミッドサマーを観に行ってホルガ村の魅力にとりつかれそうになっている話

私、いわゆる考察厨なんですけど、「この考察noteがすごい」と評判だったので、このnoteを読むために、観に行きました。

どの程度のグロ耐性があればOKか

インスタ映えするグロという噂にたがわない「インスタ映えするグロ」っぷり。

私、グロ耐性は中の下か下の上ぐらいで、一瞬見えてしまう分には、すぐにシャットアウトして見なかった事にできる程度です。

ただ、映画や物語をよく見るひとにはわかる、「これからこの人に惨劇が起こりますよ~」「はい、もう大丈夫ですよ!」というサインが解りやすいので、苦手そうなシーンだなと思ったら目をつぶって耳を塞いでやり過ごす事は可能。

フラッシュバック映像とか不意打ちとかで一瞬見えてしまうこともあるけど、一瞬ぐらいだったら「見なかった事にバリア」が発動するので問題ない。逆にバリアを持ってない人には絶対にオススメしない。

あとは冒頭の主人公ダニーのメンがヘラってる様子や、メンがヘラってる彼女にうんざりしている彼氏との会話とかめっちゃ生々しいので、嫌な事思い出してドキドキしてしまう人もいるかもしれない。

映画を見ている最中に助けを求めてしまう

ホルガ村にTRICKの山田と上田を派遣するネタがTwitter上で流行しましたが、わかります。

恐怖から助けてくれる「ヒーロー」を求めてしまうんですよ。きっと今回たまたまTRICKファンが多かったので、そのヒーローに山田と上田を連想した人が多かったんです。

ちなみにFGO民な私が助けを求めた「ヒーロー」は「ぐだとマシュ」でした。

おススメの考察

さて、晴れてホルガ村から脱出した私は色々な考察noteを漁りました。

ルーンには造詣がほぼないのでそちらの考察は他の人に任せますw

冒頭で紹介した考察noteの他に公式のネタバレ解説や

こちらも興味深く読ませていただきました。


特にこちらは、きちんと考えなきゃいけない問題ですね

これでいうと、私の中では①の軸では理性では「おかしくはない」とあろうとしたけれど、本能的に「怖い・野蛮」と感じて、生理的な嫌悪を感じた。

②の軸では、私はこういう映画だと「もし自分があそこにいたら」という視点で見てしまうのでダニーには共感できず「共感という名の個の喪失」を感じた。

以上を踏まえて、以下ネタバレあります

私なりの考察や疑問点

まず私は疑問点を解消するためにもう一度見る勇気はない。

なのでこれから見る人は、確かめて教えてくれるととてもうれしい。

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映画の中でホルガ村の夏至祭は何日あった?

考察ツイートを漁っていたら、こんなツイートを見かけた。

これ、もしかしたら……まだ9日間の儀式は終わっていないのでは……?

数々の人の考察にある「メイ・クイーンのその後」もめちゃくちゃ気になるけど……まだ儀式が終わってないのなら、どうなっちゃうのメイ・クイーン!

壁画にどこかに映り込んでない?

クリスチャンが飲まされたのは?

経血だって、多くの人が考察しているけど……。

いやいや、これから子作りするんだから生理になってたら赤ちゃんできなくない??

私、見ている時「尿」だと思ったんだけど。

恋物語のタペストリー、女の子から出ている液体黄色だったような気がするし、クリスチャンのグラスも他より黄色みがなかった?

赤ちゃんの母親どうなるの?

普通に考えると、18歳以上は巡礼の旅に行くので冒頭の赤ちゃんのママも旅に出たのかな? と思うんですが、公式サイトに……不穏な壁画がありましてね。

はっつけるのは、ヤバいかな? どうかな?と思うので公式サイトを張るんですが

ここにですね……赤ん坊抱いた3人の女性

燃えてるんですよ🔥🤱🔥🤱🔥🤱

(3/10追記 公式インスタにアップされたので貼り付けます)


ええええ……なんで……マヤちゃん、まさか燃やされてしまうん……?

子供を産んだら燃やされてしまうん??

でも、あのセックスしないと出られない部屋でマヤちゃんが伸ばした手を取った女の人、マヤちゃんのママかなって思ったんだけど、違うのかな?

ホルガ村に子供がいないのは何故?

生後数ヶ月ほどの赤ちゃんはいるけど、もうちょっと大きい1歳〜12歳ぐらいの子供がいないのは何故???

というか、春の年齢である17歳以下の少年っていたっけ??

ホルガ村の風習は伝統か否か

これは、私は伝統一択。

ただし、「儀式」はすでに形骸化している。

神に捧げるため、を理由にして、村を維持する為に使われている。

そこに神はいない。

太陽は一度も映画に出てこなかった。

村人も「死」に面さないとそれに気づかなかった。

崖の上の老婆の表情。

死に損なった老人の表情。

破瓜の恐怖で手を伸ばしたマヤの表情。

炎に包まれた男の悲鳴。

それを目の当たりにした男の表情。

村人たちはそれら全てを「名誉」と「共感」でかき消した。

疑問を持つことを許されず、従うことしか生きる術のない村。

外へ巡礼の旅に出て行って、帰ってくるのはどれほどいるのだろうか?


ああ、気になる。

ホルガ村の全てが気になる!

もう一度見たい!

ディレクターズカット版も観たい!

でも私には、もう一度観るほどのグロ耐性がない!

お願い、みんな! もっと考察して!

パンフレット再販したら絶対買いに行く!!

==== 3/10 追加考察 ====

3/6、パンフレットを再版したので、色々とまた考察がはかどります。

ダニーの一人称で進む物語

パンフレットを読むと「ダニーの一人称」とハッキリ書かれています。

つまりすべてはダニーの目を通してのことなので、画面に映る全てが「信用できない語り手」が語る物語、ということになります。

うわぁ……もう、これもう一度見るしかないじゃん……。

ホルガ村の感情共有

ホルガ村の人々は「痛み」を共有して和らげ、感情を同調圧力的に上書きしているのでは?

・ダンじいさんの死に損ねた「痛み」→名誉の死にならなかった「悲しみ」
・マヤちゃんの破瓜の「痛み」→「快楽」
・生贄ナインの炎に焼かれる「痛み」→名誉の死への雄叫び

体の痛みは上書きし、ダニーのような心の痛みは癒され、浄化される。

ただ、あれで心の痛みが癒されるのはメンがヘラっていっぱいいっぱいだったダニーだからこそだと思う。

私だったら長年苦楽を共にしたズッ友たちならともかく、数日間いっしょにいただけの名前もよく知らない人に一緒に泣かれたら、泣きながら心の中で「は? 何こいつら? 馬鹿にしてんの?」って思う。

というか、私は結構他人に対してドライなので、ホルガ村の風習はかなりキツイ。だから生贄直行待ったなしタイプだと思う。

「尊い感情」と「悪しき感情」

たしか、ホルガ村の司祭が「尊い感情」と「悪しき感情」があるって説明してた。そして最後の生贄ナインの時に「悪しき感情を燃やして浄化する」みたいな事を言っていた気がする。

もしかして、ホルガ村の生贄志願者は「悪しき感情」に囚われてしまったのでは?

部外者たちは元々生贄として連れてこられたから、まあ関係ないんだろうけど。

尊い感情は、常にホルガ村の人々が朗らかな笑顔をたたえているから、「喜び」「楽しい」、悲しみに寄り添っているから「悲しい」もそうだろう。

悪しき感情の最たるものは「怒り」なのではないだろうか。

先祖の木に立ちションされたウルフ。 怒りに駆られて、悪しき感情でいっぱいになってしまった。
だから、生贄になってしまったのではないだろうか?

怒りを感じた村人は笑う?

村人が「怒り」を感じたらどうするのか。 

それは対象を笑うのではないか? 

マークが道化師の帽子を被せられたのも、相手を馬鹿にして笑うためじゃないだろうか。

だから、ダニーがメイクイーンの食卓でニシンを丸呑みにできず吐き出した時、一瞬の沈黙の後笑ったのは、もしかしたら怒っていたのではないのか? 

そもそもなんでニシンを丸呑みなんだ。 

あんな内陸っぽい地域で新鮮なニシンが手に入るのか? 

いやまぁ、現代は流通発達しているとはいえ。
なぜニシン? ほんとにニシン? なぜ丸呑み?

と思ったら、オランダに「ハーリング」という塩漬けニシンを丸呑みにする文化があった。

あと、実在のホルガ村、わりと海に近かった。

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海辺の都市、セーデルハムンはちょうど車で35分ぐらいだから、映画のホルガ村の位置は実在のホルガ村と一緒かな〜。

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ちなみに車で15分ぐらいにもボルネスという街がある。

公共交通機関で行くとしたら、ストックホルム空港からセーデルハムンまで電車で行って、バスでボルネスで乗り換えて、ホルガ村だ。

帰ろうと思えば車なくても帰れそう。

まあ、それは置いといて。

イングマールとコニーの関係

イングマールが囚われた感情は「嫉妬」? 嫉妬からの「怒り」?

コニーはウブいイングマールをからかっていたと思う。

もしかしたら、最悪、コニーはイングマールの童貞いただいちゃったりしてるんじゃないだろうか?

人口統制のためにセッセセが儀式化しているし、もしかしたら儀式以外のセッセセは禁止されてるんじゃないだろうか?

イングマールはコニーと付き合ってたつもりでいたし、もしかしたらコニーは自分のつがいで、サイモンは村の娘とつがいになれば良いと思っていたんじゃ……?

というか、イングマール婚約のこと知らなかったっぽいのとか、イングマールめっちゃ気になる。

ダニーのベッドの壁画

クリスチャンの役割がベッドの壁画に描かれている、としたらダニーの役割も壁画に描かれているのでは?

描かれていたのは、この壁画。

他の方の考察では、崖の儀式の絵だと言われていたが、その割には中央の女性が若い気がして気になっていた。

これ、ダニーは本来「大地に血肉を捧げる生贄」だったのではないだろうか?

ダニーは元々数に入っていなかった。だから1人は生き残るはずだった。

それはもしかしたら、ベッドが窓際のジョシュだったんじゃないだろうか。

「壁の儀式」の後のあのドライっぷり、アイツ、絶対仲間が生贄になっても「必要な犠牲でした」って言うでしょ。(風評被害)

でもジョシュが村の掟を破ったものだから、生贄となり、ダニーの代わりに大地に血肉を捧げた。

ダニーは村の男の子供を産むために生かされる事になった。

しかも図らずともメイクイーンとなった。

私としてはメイクイーンはあの後犠牲になるんだろうと思っていたけれど、その末路も壁画にあった。

メイクイーンの末路

「女王は1人で乗らなければならない」

不穏!! どう考えても不穏!! 

乗るってどこに!? 火の中に!?

炎の所にいる男性はなんで丸出しなの!?

やっぱり犠牲になるの!?

そしてあんなに「新しい家族が増えるよ」「やったねダニーちゃん!」みたいなエンドだったのに、結局最期は「ALONE」なの!?

……村人が部外者が女王になるのをあんなに歓迎したのは「生贄」を村人から出さないでむすからなんじゃないだろうか……。

やっぱりあの村、信仰よりもシステムだよ。

ああどうしよう。13日からのディデクターズカット版観に行こうかしら……

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ライターをやっています。 観光・歴史・文化系の記事が得意です。