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あの時のあれがあったから今がある、の「おかげさまで」
「母親が好きなことをしてたら、家庭が崩壊するでしょ」
これは私が小さい頃、母に言われた言葉。
この言葉をもらう前、私は母にこんな質問をしていた。
「お母さんは毎日何を楽しみに暮らしているの?」
幼い私の目に、母は毎日楽しそうに暮らしているようには全く見えなかった。4人の子どもたちの育児に追われる毎日。
それでも、子育てや家事が楽しそうであれば、そんな風に思わなかったのかもしれない。
しかし、母はいつも楽しそうには見えなかった。
キッチンで夜中にゴリゴリ氷を無心で頬張っている姿。
今ならば、「あぁ、母も疲れていたんだな」とか「氷を食べるのは下の弟が産まれた後で鉄分が不足してたからかな」とか理解できるのだけど。
幼い私は、大人になって結婚して子育てをすることは不幸になる、とすら思ったものだ。
*
さて。
今の私は、息子たちの目には、どう映っているだろう。
もしかすると、昨年までの私は、彼らの目に「ママはちっとも楽しそうじゃない」と映っていたかもしれない。
毎日仕事に追われ、時間に追われ。
人間関係で擦り減り、疑心暗鬼になり。
最終的にうつにまでなってしまった。
だけど。
あの経験があったからこそ、今の私がある。
軌道修正をする機会だったのだ。
おかげさまで大切なものに気づくことができた。
「おかげさまで」である。
マイナスだと思える出来事も、その出来事があった「おかげ」で好転することができる。むしろ、マイナスな出来事はチャンスなのかもしれない。
私にとっての「おかげさまで」ポイントは、あのブラック企業に勤めたからこそ得られたものだったのかもしれない。
そう考えると、感謝の気持ちすらわいてくる…
と言えれば素敵だけれど、まだ沸々と複雑な感情が沸き起こる。
・・・まだまだ小さいな、私(笑
それでも、やっぱり「おかげさまで」なのだ。
*
今、私は好きなことをさせてもらっている。
小さい頃の母のあの姿の”おかげさま”で。
家庭が崩壊しないように、家事・育児・仕事のバランスを保つために頑張ることができる。息子たちに「大人になること」に失望してほしくなくて。
大人になるって素敵なことなんだと思って欲しくて。
試行錯誤を繰り返しながら、諦めない40代の姿を見せている。
息子たちにはやや迷惑がられながら(笑
母親こそ好きなことを諦めずに楽しむことが必要だとすら感じている。
母親がご機嫌でいることは、家族全体に影響することだから。
『おかげさまで』
私にとって、いろいろな気づきを与えてくれる言葉。
ネガティブな出来事があったときに、助けてもらえる魔法の言葉。
ちなみに今77歳の母は、なんだかんだ父の文句を言いながらも、とても楽しそうだ。
父の世話に孫の世話に趣味にと忙しそうだけど、充実している様子。
自分の好きなことを見つけることは、生きていく上でいくつになっても大事な要素なのかもしれない。
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