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【詩】月のブランコ

揺れる心を抱えたまま
ひたすら言葉を探した

脳裏をかすめる君の声にだけ
意味があるような気がしたんだ

進んでいる感覚は確かにあったのに
気づけばここに戻ってきてしまう
揺れて 揺れた 揺れる 月と
持ち運ぶには 不便な気持ちと


満ちていく時間の中 見つけたのは
こんな僕でも、誰かに愛されること
物凄い速さで 膨らんでいく
助けてほしい、を止められなかった

欠けていく時間の中 失ったのは
誰かのじゃなく、君の手の温度
最初から愛さないで欲しかった
君が欲しいものを僕は持っていなかった

揺れて 揺れた 揺れる 月と


きっと 誰かに愛されているだろう
その誰かが ただ 僕ではないだけ


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