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「シン・エヴァンゲリオン劇場版」2021年3月8日の日記

※今日の日記は映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版3.0+1.0』のネタバレを大いに含みますよ!!!!!!!!!!!!!!



※今日の日記は映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版3.0+1.0』のネタバレを大いに含みますよ!!!!!!!!!!!!!!(2回目)



※覚えてる限りのこと書いちゃうからね!!!!!!!!!



※まだ観ていないそこのあなたはブラウザバックしよう!!!!!!!!!!!



※さあ!!!!!!!!



※書きますよ!!!!!!!!!!



※ネタバレを!!!!!!!!!!!!!!!



※いいのね????????



※よっしゃ書こう!!!!!!!!!!!!



・本日公開の映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版(3.0+1.0)』を観てきた。新劇場版4部作のシリーズとして、2007年にスタートした『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(1.0)』、2009年公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2.0)』、2012年公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(3.0)』、そして今作、9年ぶりに公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版(3.0+1.0)』は、4部作の最後の作品となる。


・冒頭、まずはこれまでの劇場版ということで、数分の”おさらい”が入る。序、破、Qのシーンの切り抜きとセリフがテンポ良く流れ、これまでの物語の大筋をおさらいする。とはいえ、初日に観に行くようなオタク、もとい、ポタクである私たちは、もちろんこれまでのストーリーは把握しているので、これはエンジンの温めタイムである。


・何十回と繰り返し観てきたあのシーンを劇場サイズで振り返り、映画館の画面の大きさに目を慣らしてゆく。これからシン・エヴァが始まるぞ、自分の体調は万全か?と、自身と向き合うパドック(競馬用語で、発走前の馬の状態を観客が確認すること。競馬やったことないけど)である。


・ニアサードインパクトによりコア化して赤く染まったパリを舞台に、コア化される前の元のパリに復旧するヴィレ一行の作戦シーンから本作は始まる。
・作戦中、ヴィレ一行はエヴァ44Aおよび44Bの襲撃を受けるが、作戦遂行のためにマリが操縦するエヴァ8号機が応戦、エヴァ44Aと44Bを撃破し、パリ旧市街の復旧作戦は成功する。


・この冒頭約15分だけで、「時間ギリギリの作戦」、「爆音戦闘シーン」、「一瞬”やったか!?”と思ったら更なる強敵が出てくる(44B)」、「クソデカメカニックが仕込まれた要塞都市」という、私がエヴァ映画に期待する”オタクが観たいシーンあるある”が一気に満たされて、私は20代半ばにして自分の血圧の上昇を心配することとなった。


かっこよすぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


・これに尽きる。この15分の映像だけでも、2000円弱の金額を払って映画館へ行く価値があると思う。2000円弱?2000円弱で観れちゃうの?まじ?まだ冒頭15分なのに?これむしろ得してない??私の心の財布が潤ってない?????


・戦艦を直接盾にしたりぶつけたりするのは、『シンゴジラ』の在来線爆弾のオマージュだったりするのかな。
・それから、このパリでの作戦には、”先人たち“の存在が感じられる。マヤが「この街を残そうとしたあなたたち」みたいなことを言っていて、装置にはフランス語で、後のことを託すメッセージが描かれていた。

・100%勘だけど、この“先人たち”には加持さんが関わってたりしたら熱いな。加持さんはもともとユーロの担当だし、パリでの作戦の一部に関わっていたとしても不思議ではない。


・コア化された世界を歩くシンジ、アスカ、レイの3名は、救助に来た男、なんと、14年の時が経って大人になった鈴原トウジの車で「第3村」へと移送される。
・トウジの自宅へかくまわれたシンジとレイを迎えたのは、14年前の”委員長”ヒカリと、トウジとヒカリの娘、まだ赤ん坊のツバメ。


・信じてたぞ!!!私はトウジとヒカリの仲を!!!!
・委員長時代のヒカリに一番怒られてたのがトウジじゃないかな。めちゃめちゃ言い合ってたし。その2人が大人になって結ばれてて、他人の母親目線の私は安心しちゃった。映画の後半で語られるけど、この2人の接近のきっかけはニアサード以降の世界での苦労した生活環境にあったらしい。


・第3村へ保護されて間もなく、シンジ、アスカ、レイの3名は、ヴィレの本隊の救助が来るまでの間、それぞれ第3村で生活を送ることになる。


・ここから始まることになる。
・何がって?


「綾波レイ ガチで恋する 5秒前」が、である。(映画前半約60分の句)


・第3村は農村共同体であり、生活のために人々に仕事の担当が決まっているようだ。ちなみにトウジはこの村で医者となっている。
・レイはここで第3村のおばさまたちと共に、農作業を手伝うことになる。
・新しい動物や感情に出会う度に「これはなに」と聞き、ヒカリや周囲の村民たちに教えてもらうレイ。


・ここのさぁ...農作業のおばさまたちがみんなめちゃくちゃ良い人なんだよね...。まじで...。


・農村共同体という伝統的な生活をしているにも関わらず、「そっくりさん」という名前で紹介されたレイを、彼女たちは「あなたも訳ありなのね」とあっさり受け入れてくれる。きっと、いまここに生き残って第3村で生活している者たちは皆、世界が終わりかけた事件を経験しているからだろうか。他人の背景を詮索せずに、みんなで生き残ろうという気概がこの村には満ちている。
・もっとも、そういう気持ちの無い者はみんなこの世界においては死んでしまったのかもしれないけど。


・村で経験するあらゆるものに素直に感情を表して汗水流すレイの姿を見て、私たちポタクは「綾波レイ ガチで恋する 5秒前」状態になるのである。
・このレイの描写だけでも、2000円弱の金額を払って映画館へ行く価値があると思う。2000円弱?2000円弱で観れちゃうの?まじ?まだ前半60分なのに?これむしろ得してない??私の心の財布が潤ってない?????


・レイはトウジとヒカリの家にかくまわれているけれど、シンジは初日にトウジの家を離れ、かつての同級、相田ケンスケの家にアスカと共にかくまわれることになる。ケンスケのこの村での役割は”なんでも屋”。具体的には、主に村のインフラ周りの整備をしているようだけど、トウジの病院で医療器具のメンテナンスをしているシーンもあるから、”機械関係全般”の担当というべきかもしれない。


・アスカはケンスケのことを”ケンケン”と呼んでいる。


ケンケン!?!?!?!?


・君たち...いつの間にそんな......。
・どうやら14年の時が経ち、物語の登場人物はみんな大人になったようである。いつまでも子どものままなのは、私たちギャラリーの方...。置いていかないでくれ!私を!


・最初は戦意喪失、どころか、ニアサードを引き起こしたショックや、綾波レイを初号機の中に残してきてしまった事実を知ったことからすべてのことに絶望していたシンジだったけど、綾波レイ(第3村に来ている、Qとは別の個体のレイ)や、第3村で元気に成長していた、葛城ミサトと加持リョウジの息子、加持リョウジ(父親と同名)との交流、そしてケンスケやトウジたちのサポートもあり、シンジはだんだんと元気を取り戻してゆく。


・加持さんは、ニアサードが引き起こされた際、人類を救うのと引き換えに作戦により死亡したとのこと。この時既にミサトのお腹にはミサトとリョウジの息子(リョウジ)がいた。
・「私に母親らしいことは何もできないから、最初から子供には会わない」と決断して村にリョウジを預けたミサトの判断は、いかにも真面目なミサトらしい決断だと思った。これは完全に勘だけど、きっとミサトは「母親らしいことは何もできないから」という理由以上に、リョウジを危険な目にあわせない、ということだったり、リョウジに自分の人生を背負わせたくない、という気持ちもあったんじゃないかな。ミサトさん、いつも優しいから。



・レイの献身的なサポートによりすっかり元気を取り戻したシンジだけど、レイの元の持ち主はネルフ。ネルフのサポートを受けないレイは長く生きることはできない。
・第3村で人の感情をたくさん学んだレイは最後、シンジに「もっと生きたかった」の想いを伝えてLCLへと還る。


・この瞬間の喪失感がやばすぎる。もしここで物語が終わったら私は今月いっぱい立ち直ることができない。
・でも、ここで大きい喪失感をいつまでも抱えているのは、ギャラリーだけかもしれない。シンジは確実に大人になっていて、このシーンのあと、ヴィレ本隊であるヴンダー一行が第3村に到着するのだけど、目の周りを赤く腫らしたシンジはヴンダーに搭乗し、もう一度戦いの場に身を投じることを宣言する。


・やっぱり、みんな大人になっているんだな......。


・シンジ、アスカはヴンダー一行と合流。そして、物語は葛城ミサト艦長率いるヴィレと、碇ゲンドウ率いるネルフとの最終決戦へと進む。



・南極を舞台にしたネルフとヴィレ一行の戦闘シーン。


・アスカが眼帯を外して自らの中に封印していた使徒を呼び出すシーンがある。おそらくあの使徒は、破で登場した使徒バルディエルであろうと思われる。アスカが登場したエヴァ3号機に潜んでいた使徒で、ダミーシステムによってエヴァ自体は倒されたが、使徒のコアはアスカの体内にとどまっていたものと思われる。


・窮地に陥ったヴィレ一行の前に立つ碇司令。リツコがすぐさまゲンドウの頭部へ発砲するも、ネブカドネザルの鍵を体内に取り込んだゲンドウは絶命しない。
・ここは旧劇場版とは対照的な演出だ。旧劇場版では「リツコ、早く撃って!」という悶々とした思いをしたけれど、今回は警告無しにいきなりリツコが発砲し、頭部に命中する。スカッとする演出である。


・物語の終盤のクライマックスは、ギャラリーの興奮を冷ます瞬間は無い。人類補完計画を完遂させんとする父ゲンドウに対して、子であるシンジは父を止める最後の戦いに出る。


・過去最高のドンパチがみられるのか?と思いきや、この父子の戦いはちょっと微妙なCGによって描かれる。この描写の意図は私には計りかねた。
・記憶を舞台に戦われ、第3村だったり、かつてのミサトさんの家だったり、教室だったり、様々な心象世界に場面が移り変わり戦闘シーンが描かれる。
・格闘シーンもやや地味である。シンジの乗るエヴァ初号機とゲンドウとアスカの乗る13号機(アスカはこのシーンの前の南極戦において、エヴァ13号機に取り込まれてしまう)の格闘シーンは引きで撮られ、映画冒頭のパリのシーンと比較すると別物の映画のようだ。


・これはきっと、戦闘シーンを魅せることがこの場面の真意ではないと見るべきだろう。実際にゲンドウとシンジは力による争いをすぐにやめ、心象世界における「話し合い」でお互いを理解しようと試みる。


・エヴァにおける心象世界の描写でおなじみになりつつある「電車の車内」において、父子は会話をする。
・私が意外だったのは、ゲンドウがわりとあっさりと電車を下車して、シンジを受け入れたこと。
・意外だったけど安心したな。父子が最後の最後まで対立して血みどろの戦闘を繰り広げるのは、映像では盛り上がるかもしれないけど、できるだけ平和的なラストを求めるギャラリー的にはあんまりスカッとする演出ではない。


・ゲンドウの父親らしい顔が見られたのが良かった。そしてシンジがゲンドウのユイに対する想いを理解して、受け入れられていたのも良かった。2人の関係性において、この『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の締め方は、一番理想的だと私は思う。


・ゲンドウとお互いを理解した後、シンジはアスカ、カヲル、レイたちと心象世界において出会い、会話をしていく。
・ギャラリーである私は、シンジと各登場人物とのこの会話のシーンをじっくり観ることによって、この物語が終わることを受け入れる心の準備が整った。


・1番のラスト、エヴァも使徒もいない現実世界になったシーン。シンジとマリのペア、カヲルとレイのペア、そしてアスカ。この構成は、今回の作品ポスターと一致しているように思う。


「ポスターの キャラの立ち位置 オチなのか(全部観終わった句)」



・(心象世界の描写の細かいところは、考察ガチ勢にまかせるとして...)私はあと何回かこの映画を劇場で観て、少しでもこの作品の自分なりの理解度を深めたいと思う。



・素晴らしい作品をありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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