全ての『おもんねー男』へ捧ぐ

 私は暇になると稀に、所謂『通話アプリ』で知らない人と話す。今回はそこで話したある女の子が力説していた件を無許可で記事にしたいと思っている。
 その子は、コテコテの関西(大阪)弁で、トークが面白かったので、つい、私はインターネットのチームとしての『へぇ〜、おもしれ〜女』と言ってしまった。事実、その子が私の琴線に触れたのは確かだったが、それが逆にその子の逆鱗に触れたようだ。

「ウチその『おもしれ〜女』ってやつ嫌いなんすよ!!!」

 そう彼女は急に声を荒げた。
 曰く、「おもしれ〜女って言う奴は、ウチが面白いんじゃなく、お前がおもんないだけやねん」だそうだ。
 その言葉に、私は自分の『おもんなさ』を突きつけられたような気がした。没個性、定型文、ミーム。そういった『面白い人間の後追い』が世界を面白くなくしているんだろう。これは私の持論だが、“粗品のモノマネでツッコむやつはおもんない”という理論もこれで説明がつくだろう。面白い人間になりたい面白くない人間が、面白い人間のした面白いことを真似して面白くなくなる。これが世界であり、インターネットであり、X(旧:Twitter)なんだろう。
 嗚呼、おもんなき 奴は一生 おもんない(オモロ杉晋作)

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