みんな私を信頼し過ぎている

 お久しぶりで御座います。という程は期間が空いていないと思うので、どうか勘弁していただけないだろうか。こればっかりは。本当に。

 前回は確か、「私が癪に障ったこと三点盛り」をお届けすると豪語した割に、最終的にタコのお造りだけを提供する形となってしまった。
今回は残りの二点をお届けするつもりだったが、その時はお造りの口でも今はそうとは限らないから全く違う話をしようと思う。

 みんな、私を信頼し過ぎている。
 私も、私を信頼し過ぎている。
なんだか凄く高圧的に聞こえてしまったかもしれないが、決してそういう訳ではなく本当に信頼しちゃって大丈夫か?という注意換気と受け取ってもらえれば。

最近、自分自身に対して新たな気付きが沢山生まれている。それはもう、とんでもないペースで。
例えば、私はこれまで自分は自己肯定感が低い人間だと思っていた。
しかし、最近気付いた。
あれ?私意外と自分の事嫌いじゃないなって。
いわゆるナルシストと言われる程ではないが、周りに対して表している程内心では自分で自分を卑下していることはない。
あくまで、「なんでこんな奴が自分に自信あるねん」と思われてしまわない為に、外側に向けてのみ自己肯定感を低く見せていたのだということに気が付いた。
 他にも、これまで長年自分自身の中で生成された癖や言い回しだと思っていたものが、実は周りの人間の真似事だったということもつい最近知った。
人が創り上げた武器を我が物顔でぶん回していたのだと思うと、恥ずかしさで顔を覆ってしまいそうだ。

 このように、23年間一番自分のことを見てきたはずの自分が、かなり分かっていないということを分かり始めたのだ。
こうして、私が私を信頼し過ぎていたということが発覚した。

 この事案と並行して、前述した通りみんなも私を信頼し過ぎている。
私は、話し方なのか表情なのか何が原因となっているのかは定かではないが、初対面の人にほとんどの場合「しっかりしている人」という印象を受けられる。
普段は有り難く褒め言葉として受け取り、更にしっかりした人として全うしようと試みているが、これが実はかなりのプレッシャーになっているということをここでのみ暴露させて欲しい。

 私、全くしっかりしていません。

これは、謙遜とかではなく事実として。
友達の家で別に人の家なんだからそんなことする必要ないのにせっせと拭き掃除を始めたりして、結局机の上のジュースを溢してさらにひどい汚れを作っちゃったりなんかしちゃって。
これといった、「しっかりした人じゃないですエピソード」が無くて、なんか微妙な感じになっちゃったのが心残りだが、しっかりした人じゃないんです私。こればっかりは。本当に。

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