セブンの餃子は旨く、イヤホンは行ったり来たり、そして古本マニアにあこがれる(日記 3月10-14日)

二〇二〇年 三月十日(火)

 不調。頭が痛い。きのう根を詰めすぎたせいだと思う。天気が悪いせいかもしれない。いずれにせよ捗らなかった。ぬぬぬ。
 夕飯に餃子を焼いて食べる。餃子は好きだ。好きなのだが、なかなか嗜好にあったものが見つけられないので困っている。これはいなり寿司とメロンパンでも同様だ。コンビニやスーパーで売っている百円くらいのメロンパンなど酷いときにはパン部分がパサパサでスカスカの癖にクッキー部分がベタベタでもう最低である。ああいうのは赦せないほど憎い。思い出しただけで厭な気分になるからこのあたりで止しておくけれど。
 餃子の話に戻る。いまのところのお気に入りはセブンイレブンの餃子(お肉の旨味! ジューシー焼き餃子、税込259円)だ。コンビニ餃子と侮るなかれ、これがうまいのである。白米がいくらでも食べられる。わが友人の造語を借りれば「ライスパフォーマンスが高い」。あまりにもうまいので以下にリンクを張っておきます。

 結局、「福山☆夏の大創業祭」には応募することに決める。ありがたいことにBROS.〔福山雅治ファンクラブ〕ではチケットのマッチングサービス(リセール)をしてくれるので、もし行けなくなってもチケ代が無駄になることはないのだ。ふふふ。——まあ、当選するかどうかはわからないのだけれど。
 あまりにも調子がよくないので早めに就寝。

三月十一日(水)

 遅めの起床。たっぷり睡眠を取った。が、未だ調子は上がらず。
 修理に出したイヤホンが戻ってくる——というか、新しいイヤホンが届いた(つまり本体交換だったわけだ。テセウスのイヤホンである)。早速取り出して動作を確認したところ、なんとこれまた左側から音が出ない。Bluetoothの接続をやり直したりイヤホン本体の電源を入れ直したりしているうちにどうにか音は出るようになったが、それでも左側の音量が心なしか小さく聴きづらいので結局メーカーに電話し、イヤホンを送り返すことになる。
 さっそく郵便局へ行き、イヤホンを着払いで送る。
 そのついでに、長らく抛っておいた別の郵便物も出す。局員さんに渡すと「これならレターパックライトをお使いになったほうがはるかにお安くお送りできますよ」とのアドバイスが。おかげで普通に送るより500円近くも安くあがった。ありがとう局員さん。
 福山雅治とは別のライブについての朗報が届き、欣喜雀躍。
 夜、『相棒18』第19話と『水曜どうでしょう』最新作2019を観る。今日の『相棒』は比較的よく出来ていたので満足。そして来週は輿水泰弘脚本の最終回である。楽しみ。

三月十二日(木)

 本日もさほどの成果なし。
 夜、ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ Ⅳ』〔丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2003年〕を出し、丸谷才一の解説(「巨大な砂時計のくびれの箇所」)だけを読む。これだけでも充分面白く、勉強になる。……ええ、本編は未読です。いちおう目につくところに置いてあるのでその気になればいつだって読みはじめられる、その気になればね。
 これは完全に言い訳ですが、つまり積読というのは読みたいと思ったときすぐに読めるよう準備している状態なのである。思い立ったが吉日。鉄は熱いうちに打て。備えあれば憂いなし。

 続いて東江一紀『ねみみにみみず』〔越前敏弥編、作品社、2018年〕を読み、読了。はるか昔に半ばまで進めたきりそのままになっていたのをようやく読み終えた、というかたち。文芸翻訳家の著者による軽妙洒脱なエッセイ集なのだが、ギャグのセンスにはちょっとついてゆけなかった。面白いことには面白いのだが。

 その勢いで北原尚彦『古本買いまくり漫遊記』〔本の雑誌社、2009年〕に手を出し、読了。これは手放しで面白かった。内容はタイトルの通り、古本マニアの著者が各地の古書店を巡っては買いまくるエッセイ。いくら古本が好きだからといって、わざわざベルギー、オランダ、イギリスに行ってまで買うことはないでしょうと思うが(それも観光そっちのけで古書店なのだ)、しかしそれが古本好き、古本マニア、古本オタクの性なのだから仕方がない。
 ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ憧れる。

三月十三日(金)

 体調はいい。しかし、はかばかしい成果は得られず。どういうわけだ。その他書くべきこと特になし。
 桂枝雀『らくごDE枝雀』〔ちくま文庫、1993年〕の解説が上岡龍太郎だったことを知って驚く。上岡龍太郎は好きな芸人のひとりだ。

三月十四日(土)

 朝、ヤマト運輸が荷物を届けにくる。先日送り返したイヤホンが戻ってきた――というか、さらなる代替品が送られてきた。受け取ったあと、ふたたび眠りに就く。
 お昼過ぎに起床。噂によると雪が降っていたらしいのだが、カーテンを閉め切っていたのでなにも見ていない。たしかに雪でもおかしくないほどの寒さではあった。
 来週の福山雅治三十周年記念ライブは結局WOWOW限定らしい。あるいはファンクラブ限定のインターネット中継があるかもしれないと期待していたが、どうやら放送権の関係でそれは叶わないのだとか(というのはツイッターで見た話なので信憑性には欠けるのだけれど)。ううむ。なんとかしてWOWOWの観られる環境に身を置きたい、いや、置かねばならぬ。
 夕方以降は無為。
 深夜、有栖川有栖『新装版 マジックミラー』〔講談社文庫、2008年〕を読みはじめ、半分ほどきたところで堪えがたい睡魔に襲われる。

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