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マスクが思い起こさせた感情

今日は私の話。
先天性エナメル質形成不全症。

骨のエナメル質形成がうまくいかず
ボロボロの5ミリ程度の歯だった。

小学校に入ると
からかわれたり
いじめられたり。

骨の成長がある程度止まるまでは
差し歯などの治療も出来ず
中学卒業と同時にやっと治療できた。

初めて会う人の目線が
必ず口元にいくのが分かった。

からかわれるのは ほんとは嫌だけど
気にしてないふりをして
冗談にしたり
笑ってごまかすことが上手になった。

今思えば、
思い切り泣き喚いたり
怒りくるったりすれば良かったのかなと思うけど何しろ 私の我慢強さは並大抵ではなかった。
そして、負けず嫌いだった。

あまり噛む力もないから
胃腸も弱く身体も弱かった。

中学までの私はとにかく
色々なことを耐え忍んでいた。

コロナ禍でマスクを付けるようになり
人と向かい合って話す時の緊張が軽くなっているのを感じた。

治療をした後、
人からの視線が気にならなくなり
人生が変わるような感覚だったけど
やっぱり私の中で押し込めた感情は
無くなっていなかったようだ。

あの頃が、マスク時代だったら良かったのに。
そんなことを思っている。

今、娘は中学生。

私のように、自分の感情を押し殺して
閉じ込めてしまわないように
一番の理解者になりたい。



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