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25日目:1億円の使い道

フェネック文章力向上月間
Day25 もし1億円が当たったら


もし1億円が当たったら、いの一番に仕事を辞める。
生活費を除いた額を貯蓄なり投資に回し、仕事を辞めてのんべんだらりと生きていくと思う。

とにかく、定刻に会社に行って人と関わり、夜遅くに帰ってくる生活が性に合わない。
社会不適合者としては、お金さえあればさっさと隠居したいのだ。


と、こんな回答だとあまりにつまらなさすぎるので、貯蓄について考えない方向の回答も出すことにする。
もし1億円自由にしていいお金があったら、私は全国を転々としながら生きていきたい。もっと正確に言うと、拠点を持たずに気分でふらふらしながら生きてみたい。

一箇所に留まるのが苦手だ。
家にいると、どうにも落ち着かない。ゆっくり過ごそうと思うと、やらなければいけない家事や細かい事務がジリジリとにじり寄ってくるのだ。
次第にそれらは私にぴったりとくっつき、無言の圧をかけてくる。そうなるともうしんどくなって、私は一目散に逃げ出したくなる。

物たちの騒がしさを感じることもある。
元来片付け下手の私にしては、最近の我が家は良い感じに片付いていると思う。それでも本棚のカラフルな表紙や、たくさんのぬいぐるみ、その他棚に入りきらなかった雑多な物々が鬱陶しくなることがままある。

時々、自分の家にいるのがどうにも嫌になって、近所のビジネスホテルに一人で宿泊することもある。
余計なものが一切ないビジネスホテルの一室では、妙な義務感や圧迫感を抱かずに済むから好きだ。
程よく世話をしてくれる、というのがまたちょうど良い。こういうのは、世話を焼かれすぎてもすぎなくてもよろしくない。


思うに、私は現状から逃げ出したいんだと思う。
だから旅が好きだし、ビジネスホテルが好きなのだ。

現実は宝くじが当たることも多分ないし、ホテルにずっと泊まれるような財力もないのだから、大人しく部屋を快適にすることを考えた方が良さそうだ。


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