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天才虎川の未来予測物語 ~第8話 地獄の一発芸大会 ⑤スベり龍の精神~

この物語は、私が大学生の時の話だが、
その時に出逢った天才の友人
虎川 零(とらかわ れい)の
『知恵』『洞察力』『先読みする力』
に着眼した記述にしている。

つまり、このマガジンを定期的に
ご拝読頂くことで、不安な将来を
見通す力を磨いていくことが可能。

仕事ができる人になる一番の近道は、
先読みスキルを身に付けること。

その根拠は、ブラック企業で17年間、
鍛え抜いた私の百選錬磨の経験。

先読みスキルがあれば、
ブラック企業でも圧倒的な成果を出し、
かつ、定時で帰ることができる。

そしてもう一つ
なぜこのnoteは、笑って楽しく学ぶこと
にこだわるか?

先読みスキルを習得するには、
知恵と洞察力が必要で、
それは経験だけでなくセンスも問われる。

先読みスキルを習得するのは難しいが、
難しいからこそ学ぶ価値がある。

だから、読者さんには、
繰り返しご拝読して頂く必要がある。
だからこそ、笑って楽しくなんです。

是非このnoteで笑って楽しく学びましょう。


1.前回までのあらずじ

時は2002年に遡る。私は某国立大学に
入学し、某大学寮で生活することに。
その大学寮で、私は天才虎川と出逢った。

私の大学寮では、毎年、新入寮生を歓迎する
地獄の祭り、新歓祭を開催していた。

入寮初日は、10人1部屋の和室に連れて
いかれ、酒に酔った上回生が次々に訪れ、
むりやり酒を飲まされたり、正座で話を聴か
されたり、人格が崩壊するほどイジられたり
と、これが徹夜で行われた。

入寮二日目は、夕方5時丁度に上回生から
「7時まで散歩するぞ!ついてこい!」
と言われ、散歩するのだが、この散歩は
夜の7時ではなく、なんと朝の7時までの
14時間散歩
であった。

入寮三日目は、
「俺たちは、笑いに厳しいからな!」
と脅しをかける強面の上回生に囲まれて、
一発芸をすることになった。

寮長の夏目が、一発芸を乗り切るヒントは
「大きな声」「間(ま)」「根拠のない自信」
の3つだと言うが、意味不明。
しかし、虎川は、
「喜劇じゃなくて音楽の方ね。」
と読み切る。これもまた意味不明。

そして、トップバッターの新入寮生が
一発芸をするが、上回生からフルボッコにあい、
精神崩壊し号泣。

それに対して無神経な発言をした虎川に
私はブチ切れ、虎川を殴ろうとした私を
見た夏目四天王の勝也が私にブチ切れる。

しかし、虎川の身を挺した助けがあり、
事なきを得る。だが、地獄の一発芸は
まだ始まったばかりだ。

2.地獄の一発芸大会 ⑤スベり龍の精神

まずは、夏目四天王とは何かを説明する。
以前の物語でも何度か説明しているが改めて。

夏目 完(なつめ かん 4回生)
当時、大学寮でトップに君臨していた男。
見た目は、お世辞にもカタギとは言えない。
4回生は新入寮生にとって神同然で、
その神々のトップに君臨する寮長の夏目は、
『ハーデス』と怖れられていた。

三橋 勝也(みつはし かつや 4回生)
ハーデス夏目の側近は4人いるが、
その側近は、夏目四天王と言われている。
その側近の一人がこの勝也で、
見た目は、まるで北斗の拳のラオウ。
厳つい顔に、鍛えに鍛え抜かれた巨躯。
この男には、新入寮生60人が全員で
束になって掛かっても勝てる気がしない。

泰山 忍(たいざん しのぶ 4回生)
ハーデス夏目の側近。
勝也が武を極めた漢なら、
泰山はしゃべくりの達人であり、
一度しゃべるともう止まりはしない。
泰山の言葉のマシンガンイジりで、
精神崩壊する寮生は数知れず。
例えるなら、論破王のひろゆきさんだ。

泰山 忍(たいざん しのぶ 仮名)
見た目は、HUNTER×HUNTERのミルキ=ゾルディックのような感じです。

ようやく10人の新入寮生が地獄の一発芸を
終えたが、トップバッターの新入寮生と同様、
笑いに厳しい上回生からフルボッコにあう。

特に泰山のマシンガンイジりは凄まじい。
泰山のせいで精神崩壊し、号泣する新入寮生。
酷い場合は「もう無理だあああああ!」
と泣き叫びながら、そのまま寮から
逃げ出す新入寮生もいた。

私が一発芸を披露する順番は、21番目であり
私の順番が近づいていくにつれて、吐き気が
増してきた。

また、新入寮生の一発芸のデキの悪さに、
上回生の機嫌も悪くなり、泰山を筆頭に、
心ない野次を飛ばしまくる。

そんな中、とある新入寮生が流れを変えて
くれた。それがこの男
龍崎 紫呉(りゅうざき しぐれ)だ。
龍崎を一言で表現するとパーフェクト
ヒューマン
が相応しい。
ルックス、運動神経、頭脳明晰、コミュ力、
歌唱力、性格の良さ、などなど私は全てに
おいて勝てる気がしなかった。

そんな龍崎だけに、とにかく女性にモテ
まくりだった。

そんなパーフェクト龍崎をもってしても
笑いに厳しい極悪非道な上回生の牙城は
簡単に崩すことはできず、一発芸において
は、長期戦を強いられた。

しかし、龍崎が他の新入寮生と一線を画して
いたのは、面白くないにしても、とにかく
大きな声を出し、沈黙の間をつくらず、
表向きは自信に身に溢れていた。

だだし、イケメンがアダになったのか、
頑張っているのは分かるが、スベりに
スベりまくった。

その様子を見た泰山が不気味な笑みを浮かべ
ながら

「おい!龍崎とか言ったな。
 お前の一発芸、いつ昇ってくるんだよ!
 これじゃ昇り龍ならぬスベり龍じゃねえか。
 そうだ!君のあだ名は、スベり龍に決まりだ!
 今日から君は、スベり龍だ!

とひどずぎるあだ名をつける。
また、泰山だけでなく、他の上回生からも

「おい、ええ加減一発芸をやれよ!
 何度も言わせんなよ!」

と容赦ない野次が飛ばされる。

だが、龍崎は決してめげなかった。
龍崎の一発芸は、終始、スベっていたが、
上回生からボコボコに言われながらも、
決してめげることなく、ウケるまでやり
切ろうとしていた。

そして、遂に夏目が龍崎に対して、

「よし!下がって良いぞ!」

と言ったのだった。
龍崎はやっとのことで、地獄の一発芸から
解放された。

これには、私は驚いたのだが、新入寮生が
一発芸から解放される時は、必ず夏目が
こっちに来いと手招きし、大盃に日本酒を注ぎ
それを新入寮生に飲ませていたのだが、
龍崎は、日本酒を飲まされずに済んだので
あった。

その驚いた様子が伝わったのか、隣に座って
いた虎川が

「確かに龍崎は、夏目寮長が言った
 大きな声、間(ま)、根拠のない自信
 の3つを守りながら一発芸をしていた。

と言った。私はうなずくと虎川は、

「しかし、彼の一発芸で、皆が笑わなかった
 のは、音楽に昇華しなかったからだ。」

と訳の分からないことを言い出す。
そして私は、まだ地獄の一発芸を終えていない。
続きは、次回の物語で話していく。

3.今回の学び

今回の物語で注目するのはこの2つ。

まずは、天才虎川の洞察力。

このまでで新入寮生の何人かが一発芸を終えたが、
不可解にも龍崎一人だけが日本酒を飲まされずに
済んだのだった。

しかし、虎川はその理由を瞬時に見抜く。

夏目が、一発芸大会を始める前に、
一発芸を乗り切るヒントは
「大きな声」「間(ま)」「根拠のない自信」
の3つだと言ったが、夏目が一発芸を終えた
新入寮生に日本酒を飲ませるかどうかの基準を
この3つを守っていたかに置いていたのだ。

今は寮のトップに君臨する夏目ではあるが、
そんな夏目にも新入寮生の時があり、私たちと
同じように地獄の一発芸を潜り抜けているのだ。

だから、夏目も威圧感を剥き出しにし、野次を
飛ばしまくる上回生の前で、笑いをとることが
非常に難しいことは心得ている。

そんな夏目の胸の内を瞬時に見抜いてしまう
虎川の洞察力には、脱帽である。

そして、もう一つは、
龍崎の諦めずにやりきる精神。

この物語は天才虎川からの学びに着眼している
が、今回は敢えて龍崎のことも取り上げる。

この龍崎の精神は、普段の仕事においても大切
である。始めての仕事、難しい仕事、突発的な
トラブルなど、私たちは仕事を行うにあたり
様々な局面に立たされる。

確かに、結果を出せるのは素晴らしい。
しかし、もっと大切なのは、
例え失敗に終わろうが、最後まで諦めずに
やりきる精神
ではないだろうか。

どれだけバカにされようが、決して挫ける
ことなく最後まで一発芸をやり切った龍崎の
精神、真似していきたいですね。

~第8話完~

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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ので、併せてご覧頂ければ幸いです。
https://twitter.com/shiawase_aichou

今も仕事で悩み苦しんでいる方々が沢山います。昔の私も11年間、会社に搾取され続け、絶望の淵で泣いていました😭だからこそ、その辛いお気持ちは痛いほど分かります!あなたのサポートが私にとって今後のnote活動において精神的支柱となります🥹よろしければサポートをお願い致します🙇