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今後株価は下がる?日経平均の株高をEPSとPERの観点から考える

毎日のように日経平均のニュースが流れています。

今回は日経平均のEPS(1株あたり純利益)やPER(株価が1株あたり純利益の何倍か)を交えて、見ていきたいと思います。

日経平均のEPS/PERはどのように計算する?

実際に日経平均のチャートを見る前に、まずはEPSとPERについて簡単に説明します。

通常企業のEPS (Earnings Per Share, 1株あたり利益)は、純利益を発行済み株式数で割って計算されます。

PER(Price Earnings Ratio)は、株価÷EPSで計算されます。

しかし日経平均は株価指数であって、企業ではありません。

では日経平均のEPS、PERはどのように計算するのでしょうか?

日経平均は225銘柄で構成されており、構成銘柄の時価総額(株価×発行株式数)を用いて、以下の式で計算されます。

PER=構成銘柄の時価総額÷予想純利益の合計

EPS=日経平均÷PER

繰り返しになりますが、PERは以下式で計算されます。

PER=株価÷EPS

この式を変換すると以下となります。

株価=EPS×PER

株価が上昇するとは、EPSかPERのどちらかが上昇するということです。

日経平均の株価チャートを見る

では日経平均のチャートを見てみましょう。

日本経済新聞

2023年8月の日経平均株価は約32,000円で、1年前の2022年8月は約28,000円となっています。約1年前から日経平均は約14%上昇しています。

日経平均EPSをみると、2023年8月は約2,150円、2022年8月は約2,200円となっています。約1年前から比較すると、EPSは微減となっています。

iMarket

EPSが微減しているにも関わらず、株価が上昇しているということは、PERが上昇しているということです。

PERが上昇するということは、日本の企業に対する期待値が上昇しているということです。

いくつかのWEBサイトで、株高の過熱感を警戒する記事が出ています。

ここから先は筆者の予想を含みますが、株高の過熱感を警戒する記事が出ているのは、日本の企業の利益は伸びていないにも関わらず、株価が上昇しているからだと思います。

この先、日経平均はどのように推移するでしょうか。また時々見ていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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