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【”風"は起きた。有難う、島根スサノオマジック。】

男子プロバスケットボールリーグ”B.LEAGUE”
3地区制に分かれたこのリーグの西地区に所属する
『島根スサノオマジック』
島根県では唯一のプロスポーツチーム。
2022-23シーズン、スローガンは「風を起こそう。」
(このスローガン凄く好きです。)
最終節まで首位争いをし、惜しくも西地区2位。
そんな強豪チームが私の暮らす街にあります。

ちょうど一週間前の月曜日、私は朝からひどくそわそわしていて、どうにも落ち着かないので昼食のあと、珈琲を続けざまに3杯も飲んだ。
お腹はちゃぽちゃぽになったけれど、心は珈琲効果で少し落ち着いた。

なぜそのようなことになったかというと、その日は地区2位で出場を決めた島根スサノオマジックのCHAMPION SHIP QUARTER FINALS、いわゆる決勝トーナメント準々決勝の第3戦が行われる日だったからです。
(ちょっとかっこつけて英語で書きたかっただけです…すみません。)

決勝トーナメントは先に2勝したほうが勝ち上がれるので、第3戦までもつれ込んだということは1勝1敗。勝った方が準決勝進出を決めるという運命の大決戦。そわそわせずにはいられないというわけ。
お店をいつもよりも少し早く閉めて、チームのTシャツを着ていざ出陣!!
およそ50分かけて歩いて決戦の地へ向かう。
因みに、私は車も持っているし、近くにバス停だってあるけれど、ただひたすら歩いて向かう。戦いの為のウォーミングアップだ。
そのくらいの熱量を持って覚悟を決めて応援しなければならぬのです。謎の使命感です。


このTシャツを着て歩いて向かった。
試合のある日は街に青の人達が増えてきて嬉しい。

歩きながら、これまでの島根スサノオマジックのことを思い返していた。
実は私と両親はbjリーグ参入初年度からのブースターなのです。
観客数多分800人くらいの時から応援していて、昇格も降格も味わい、21連敗なんて悪夢のような時も経験し、再度昇格が決まった時はみんなで涙して。なんて歴史もあるものですから、大きなスポンサーがついて2年連続チャンピオンシップ出場さらに、4500席ものチケットが連日完売する日がやってくるとは。
感慨深いなぁ…なんてちょっとじーんとしてしまって、まだ試合が始まってもいないのに泣きそうになりました。宍道湖の夕日が綺麗すぎたせいもきっとあるのだけれど。

つい、人を黄昏させる宍道湖の夕日
このカッコイイ旗でまた高揚感UP↑↑↑

さて、黄昏ながらも無事会場に着くと平日の夜だというのに、熱気で息苦しい程の超満員。平日の夜だよ…私のようにそわそわと1日を過ごした人ばかりだろうな。なんかまた、じーんとする。
試合が始まれば、チームカラーの青一色に染まった会場で、鳴り響くメガホンクラップ、それに負けない程の声援。もう本当に異空間。
島根のブースターは、いまやリーグNO.1のブースターじゃないかなんて言われたりもしているそうです。これもまた凄いこと。
(※B.LEAGUEではファンのことをブースターと呼びます。)
私は会場を訪れる度、ここは本当に島根なのかと真剣に思うのですから。


島根県の皆さまはどうか気を悪くせずに読んで頂きたいのですが。
私が学生の頃は休日って言っても行くところなんてサティ(現在はイオン)くらいしかなかったし、楽しみとかあまりないところだなって思ってました。若気の至りもありますのでご容赦を。
でも今、ホームゲームがある時には、4000人以上の人がその試合を楽しみに同じ場所に集まる。それって本当に凄いことです。
試合観戦がひとりの時間を楽しみになっている人や、お友達と楽しむ人達、ご家族連れも物凄く多い。デートが試合観戦になっているカップルやご夫婦だったり。素敵なことだよ、本当に。
老若男女問わず、様々な人たちが集まる。
楽しみとか生き甲斐があるってやっぱりいいこと。
それが地元で身近にあるってとっても最高なこと。

そんな沢山の人の期待や、最早生き甲斐までも背負っちゃっているような島根スサノオマジック。
準々決勝第3戦は1点差で敗退。なんという結末か。
バスケットの神様はなんて残酷なのでしょうか。
涙を流す人や唖然とする人、一瞬会場の時が止まったようなそんな感じだった。
でもすぐにそれが拍手や声援に変わってなんて暖かいんだろうと思った。
ブースターもみんなで覚悟をもって優勝を本気で目指し戦った、まさしく『島根一丸』だった今シーズン、確実に”風は起きた”のだと思いました。
「風を起こそう。」やっぱり良い。
沢山の感動と勇気をもらいました。
毎試合毎試合諦めない大切さを学びました。
有難う、島根スサノオマジック。

第1戦、第2戦で無料配布されたTシャツ。
みんな着てました。

正直まだ悔しいのですが、一週間経ってようやく書いておかなきゃという気持ちになりました。
これを読んでくださった島根ブースターの皆さま、来シーズンこそ頂点を獲れるようにまたブーストしましょう!!
そしてまだ試合を観にいったことのない島根の皆さん、非日常のエンターテインメントがそこにはあります。
沼にハマった人たちを沢山確認しておりますので、騙されたと思って来シーズンは是非一度観戦してみてください。

日々の暮らしがさらに豊かになるかもしれません。

こちらこそ沢山の感動と勇気を有難うなのです。


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