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監督集団5月の「宮松と山下」がいい。
「宮松と山下」(2022年)は監督集団「5月」の作品。藝大名誉教授の佐藤雅彦、NHKの演出家関友太郎、メディアデザイナー平瀬謙太朗の3人からなる監督集団で、数々の国際映画祭で招待上映され続けているとのこと。
87分と短いがとてもよかった。記憶喪失のエキストラ俳優宮松はかつてはタクシー運転手の山下だった。その同僚のおかげで妹に連絡がつき、横浜の実家を訪れて記憶を取り戻していくハナシだが。本人の努力といろんな人たちのサポートのおかげで記憶を取り戻すことができた云々の感動物語ではない。
妹は知らない妹の夫との根深い確執、争いの過去があったのだ。実家で記憶を取り戻した山下は、妹の望みをふりきりエキストラの宮松に戻っていく。
宮松山下、妹、妹の夫の心理描写が繊細で怖くて引き込まれる。香川照之の演技が素晴らしい。中越典子、尾美としのりもいい。
メジャー会社じゃない日本映画って、ホントにいい作品を撮ってる。
雨に叫べば、そばかす、よだかの片想い、向田理髪店などは、ハリウッドの映画より新しい感覚がして面白い。
是枝裕和さんだけじゃなく、日本映画界いっぱい人材はいるんだ。
こういう日本映画をもっと観ようよ。
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