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裸足で歩きたい話

昔から靴選びに死ぬほど悩まされてきた。祖母も母もハチャメチャな外反母趾で手術をするほどで、私ももれなく外反母趾だ。私はまだ手術をするほどではないけれど。
外反母趾に加えて足の甲の高さが全然ない。多分それが影響して、くるぶしの位置も低い。
合わない靴を履くと、外反母趾が痛み、くるぶしがめり込む。スニーカーなんて悲惨。革靴なんてもっと悲惨。パンプスは絶望。ブーツはわりかし大丈夫なので冬場はブーツをよく履く。
パンプスを履いて就活をして、帰り道にあまりの痛さに歩けなくなり、パンプスを手に持ってストッキングで道路を闊歩して帰宅したこともある。

靴に悩まされてきたけど、夏頃からようやく自分の履ける靴が分かってきた。
スニーカーなら、甲の部分がメッシュになっていて曲がりやすい素材で、くるぶしのカットが深いもので、下の方まで紐がある紐靴をギュッと紐で縛って履くといい。
革靴は本当に困難。なるべくスニーカーに近い形の革靴か、外反母趾の親指の骨が当たらないほど履き口が深いものか、めっちゃ浅いもの。
ブーツはわりかし融通が効くので幸せ。


ずっと憧れていたブーツがある。Dr.Martensだ。
数年前に買って、革が硬くて踵が痛いけど、外反母趾やくるぶしは痛くなくて、踵さえやわらかくなれば永遠に歩けそうな気がする。

飾りのチャックが前面につけられるブーツを買ったので、ずっと飾りのチャックをつけて履いていた。飾りのチャックのせいで紐で絞れる範囲がめちゃくちゃ限られてしまって足に合わせられなくて全然履いていなかった。
だが、昨日ふと「飾りのチャック外したらいけるのでは?革が柔らかくなってから飾りのチャックをつければいいのでは?」と至極当然のことを思いつき、飾りのチャックを外して紐を通し直してみた。
そして今日、今まさに履いているわけなのだが、びっくりするほどいける。踵が削られて痛いくらいで他は全然大丈夫。いける!いけるぞ!とめちゃくちゃ元気になった。

問題は、踵が削られることだ。これは本当に大問題。ダイソーに売っている踵パッドをつけてみても、履くときor脱ぐときに靴下に引っ付いてしまって全てが「なかったこと」になる。

もういっそ裸足で歩きたい。靴を履かないといけない理由ってなんだ?足を怪我するくらいで他に特に問題ないのでは?という思考にまでなってくる。

裸足で歩く前に、誰かマーチンのブーツの踵をやわらかくする方法を知っていたら教えて欲しい。
自分で調べたら「お湯につける」とか出てきて怖すぎて無理だった。数万したブーツをお湯につける…もう恐怖でしかない。どんな大富豪のやり方だよ。

そんな、今まさにヘルプミー!な話でした。おわり。