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小学校の生活の時間って何なの。

どうもしいたけです。
普段は教育関係のお仕事をしています。

今回は子どもたちと若手から、
おっさんが学んだというお話です


生活科って何を学ぶの。

恐ろしいことなんですが、
しいたけはおっさんと、
お兄さんの狭間の年になりました。
下手するともうおっさんなのかもしれません。

いつまでも若手の気分で、
仕事をしていきたかったのですが。

それなりに年をとり、
それなりのポジションにいるのに。
「わからないので、一から教えて下さい。」
とは言ってられない年代になりました。
辛いね。

とはいえですね。
自分のことはできる人なんて、
1ミリも思っていなかったとしても。

そのポジションに相応しい人に、
なっていくことが重要なんでしょう。
どれだけ適応することができるかですね。

昔、研究授業の前に。
仕事が終わらず夜遅くまで残業していた、
若手の自分に対して。

「先出るけど、早く帰りやー。」

って言って、コンビニで夜食を、
買って帰ってきてくれたあの先輩たちのように。
自分もなっていかないといけないんですよ。
恩返しじゃないけど、恩送り的な感じです。
自分が嬉しかったことを他の人に返したいですね。

そんなこんなで。
後輩や先輩に質問をされた時には、
全力で考える今日この頃なんですが。
狼狽えた質問が最近来たんです。

ずーっと小学校高学年を担任していた。
屈強でイケメンな後輩からこう言われたんです。

しいたけさん。
1年生はじめてで困ってるんですけど、
生活って一体何を学ぶ時間なんですか?

そんなん、しいたけもわからんし…ッ!

とは、言えないので一緒に考えてきました。


どんな子どもたちの姿が理想なの。

しいたけはどちらかというと、
自分の体験や経験から考えてしまいます。

後輩ちゃんの問いかけに対して、
話を聞きながら考えていたのは、
自分が幼少期に受けた生活の授業のことです。
それが自分の思考のくせ(メンタルモデル)
としてあるんですよね。

そうして、
最初は話を聴くモードだったはずなのに。
頭の中であれやこれのアドバイスが生まれ。
自分のことを伝えるモードに移行してしまうんです。

教員に本当に多いと思います。
良かれと思っているからまたタチの悪い。

結果的には、
相手が求めていないアドバイスをしてしまい、
お互いにとって良くない時間になる。
これって結構あるあるじゃないですか?

そんな残念なおっさんには、
なりたくないのでグッと堪えて。
話を聴くモードで最後まで聴いてみます。

そうして小一時間ほど、
話を最後まで聴いてみると。
悩みのタネがわかってきました。

高学年での授業のイメージがあり、授業を急いで進まないと最後、授業時間が間に合わないような感覚に陥っていること。

これまでガッツリと総合や学活などで時間を取らずに、単発の授業をすることが多かったから、年間通しての活動のイメージが持てていないこと。

体験学習がこの数年の環境ではできなかったので、どのように企画や構想を考えていいかわからないのに、相方の先生は保育園のお迎えで早帰りするから、相談できないまま進んでしまっていること。

こうして聴いていってみると、
教師側の悩みが多いような気がします。
でもうーーん、どれも分かるなーーー。
共感が凄いです。

話を聴くだけにしておこうと思ったのですが、
その子からどう思うかを聞かれたので。
過去の先輩に言われたことをそのまま伝えました。

教師側の都合は一旦全部おいておいて、
何でもすることができるって考えた時に。
しいたけはどんな子どもたちの姿が理想なの?

そうやって一緒にあれこれ考える時間の中で、
自分で気づき、成長ってするもんだと思います。
野暮なアドバイスはやめときました。

果たしてこれで良かったのか。


アサガオの支柱は誰の何のために。

そうして2人で対話を進めていく中で、
今の子どもたちに合った、
キーワードが出てきました。

指導要領などに目を通していないので、
まだまだ練れるところはありますが。
お互いの納得解として。

生活の授業は『自立』を目指すもの。

そういうふうに位置づけて考えていくと、
子ども目線に立ちやすいのかなぁと。

ただ、低学年なので。
完璧な自立は発達年齢的にも厳しいです。
あくまで自立するための基礎として、
様々な力を身につけていってほしいですね。

生活していく上での自立の基礎。
学習していく上での自立の基礎。
精神的な自立の基礎。

そんな力を育むために、
様々な体験や活動があると位置づけて。
そうして何が相応しいか考えていけると、
教師も子どももワクワクするじゃん。

そんな話になっていきました。

毎年、アサガオを植えているから。
去年に習って今年も購入して。
ただ育てて、観察するだけじゃワクワクしない。
そんな当たり前のことを忘れていました。

そうなるとこちらが良かれと思って、
種の植え方や支柱の立てるタイミングなど。
手取り足取り教えていることが、
どこまで必要なんでしょうね。

きっと正解はないですが、
よりわくわくする方はあるはずです。

そんな目線で考えていくことが、
生活の時間において大切だなぁと学びました。
子ども目線ってほんとーに難しい。


アサガオを上手に育てないといけない。
枯らしてはいけないと思ってました。

でも、あれですね。
ゲームとかでもそうですけど、
失敗したり遠回りしたりすることが、
楽しかったりしますもんねー。

アサガオの種の植え方や土の量など、
一回何も伝えないでやらせてみます。
何回でも失敗できるような環境づくりを、
また相方の先生と一緒に考えてみます!

帰りぎわの後輩のことば

こうやってすぐに適応できるのが、
若いうちの強みなんですよねー。

しいたけも考え方が凝り固まらないように。
もっとnote頑張りたいと思います。


そんな感じで。
何年経っても今日のことを忘れないように。
書き残しておこうと思ったわけです。

またね。