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重力と恩寵 シモーヌ・ヴェイユ・

シモーヌ・ヴェイユが生きた、第一次世界大戦、スペイン内戦、第二次世界大戦。
彼女が重力と書くとき、それは宇宙を構成する力の1つであり、力を低劣さの陣営に配する法則の象徴であり、下降する運動であったりする。
聖書から古代インド思想・老子・密教・鈴木大拙。
アリストテレスからプラトン・ヘーゲル・ライプニッツ。
聖歌からモーツァルト。
ランボーからゲーテ・ドルトエフスキー。
34年間の思考と行動、縦横無尽に打ち込まれた・打ち込まざるを得なかった楔。
(P12)ふたつの力が宇宙に君臨する。光と重力。質量としての宇宙に君臨する。さしあたっては。
(P16)重力の加工運動、恩寵の上昇運動、二乗の力をそなえた恩寵の下降運動、この三様の運動が創造を構成する。
(P22)恩寵は充たす。ただし、恩寵を迎えいれる真空のあるところにしか入りこめない。かつ、この真空を生みだすのもまた恩寵である。
(P257)美とは注意をそそぎうる何かである。
難しくて、引用した部分だけでも持ち帰りたい。



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