見出し画像

あとすこしで

あとすこしで、新生児期が終わる。

本日、生後25日目。

あっという間に日々は過ぎて、ちょこんと小脇に収まっていた我が子は、日に日に大きくなっている。産まれた時にはなかった二重あごが発生し、下膨れ感から私は「カピバラさん」と思っているが、夫が言うにはスターウォーズの「ジャバザハット」らしい。ベビーベッドに寝ている我が子はコロンとしていて小さくかわいいが、授乳の時に見るたくましくなった顔まわりは成長を感じる。

泣いてぐずる時にはどうしようもない苛立ちを覚えてしまい、先週はストレスと寝不足でしばらく泣かせっぱなしにしてしまったのが、とても後味が悪かった。ごめんね。疲れてた。

週末、夫が家事と育児をがんばり、昼間に3時間まとめて眠ることができた。そういえば、出産からずっと3時間未満の睡眠時間だったことに気がついた。眠ると体が楽になり、気持ちもすっきりした。疲れている時は、泣き続ける我が子をあやすでもなくお世話をするわけでもなく、ただ時間が過ぎるのを待つことがあり、お互い辛い思いをしていたと思う。遮光カーテンの暗闇の中で泣き声を聞きながら過ごすのが地味に堪える。

特に、私が自分と我が子を追い詰めていたのはジーナ式のスケジュール。あくまで平均値の子供を対象にしてある、と分かっていても、親や兄弟の子育てを学ぶ機会のない私には唯一の頼りでもあった。「あと30分我慢して」と授乳時間を守ろうと試みたり、寝ている我が子を起こしたりするのは本末転倒のような気持ちにもなった。何のための子育てか?と。

吹っ切れたのは2週目の終わり頃から始まった、やたらエネルギッシュな大泣きあたりから。「魔の三週目」かなと思える変化に、「少々ずれてもきっと今だけ。しかも急成長期ならば、30分泣き叫ばせるより、振り分け授乳をしてスケジュールを取り戻す方が良い」と腹をくくれた。二重あごがさらに成長するかもしれないが、成長曲線的にはど真ん中の平均値だ、気にしない。

また、その頃には本を読み直さなくてもなんとなくスケジュールが頭に入り、感覚的にも昼間の睡眠時間の把握ができてきた頃合いだった。アプリの「ぴよログ」を見ると、うまく寝かしつけれず1日の睡眠時間が12〜13時間とやや短くなっていたのも気になっていたし、思い切ってうたた寝も細切れ睡眠も為すがままにした。

これで昼夜逆転するなら仕方ない。

これで一人寝ができなくなるなら仕方ない。



けど、そんなわけはなかった。

今のところ、かもしれないが、我が子は昼寝の上限を超えても19時には寝て、22時には起きて、あとは2時5時と順調に起きる。本当にぴったり起きる。5時すぎの授乳のあとに7時起床はかなり眠たいが。

本当は夜中の授乳を一回に、と思うが、どう見ても今の我が子はそのタイミングには思えない。どちらかというと、おむつ交換を求めて泣いたり浅い眠りから覚めたのをきっかけに、再入眠できないことが増えてきて「寝直しのお手伝い」が必要に見える。放置していても激しく泣き続けるばかりだ。


あれこれ観察したり、疲れてお世話ができなかったりを繰り返すうちに、新生児の期間も残りわずかとなってしまった。沐浴するのもあと少し。家に篭りっきりの期間もあと少し。

あの、小さくてかわいい産まれたての姿はもう無い。

その代わり、ずっと握り込んでいた親指は少しずつ開き、大きな音や呼び声に反応を示したり、少しずつ物を追うような視線の動きも出てきた。我が子は日々、成長している。

子育ては時が戻らない、ということをまさか生後数週間で実感するとは思ってなかったが、これを何日も何ヶ月も何年も繰り返していくのかと思うと、本当に壮大だ。

あと数日の新生児期を大事に過ごしたい。


追記

ちなみに、今のところジーナ式はやめるつもりはない。スケジュールと比較して現状を把握することは私の不安を和らげるのに必要だし、夫にも分かりやすいらしい。今は、淡々と、できるできないかかわらず、スケジュールに合わせた環境作りはしていくつもり。「ぴよログ」と並行すると、育児の記録としてとてもわかりやすい。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?