告知、ってこういう感じか。
昨日、検査結果が出た。
先生は優しくゆっくりと、私に告げた。
「乳がん、という事でした……」
あー、やっばり。
その時、どんな顔をして聞いていたのか分からないが、おそらく半笑いだったと思う。
生体検査にまわされた時点で、可能性が高いからなんだろうとは思っていたので、「ええっ?!」とかいう驚きもなく、「あぁ、そうですか」みたいな。
小さいクリニックで判定を受けたので、これから大きな病院を紹介してもらって、更に検査を受けて、治療法を探っていく……という流れになるらしい。
……とは言え。
私、がん保険にも入ってないし、おまけに今月末で仕事も無くなるし。
55歳のシングル、非正規雇用でなんとかここまで生き延びて来た私には、貯金なんてもちろん無い!
治療するにしても、そのお金はどうするのか?
加入してる医療保険も、がん告知では一銭も入らない。
うーん。
この先、働けなくなったら……60,000円の家賃も払えなくなる。
かと言って、もっと安い家賃の家に引っ越しする余裕すら無い。
これ……落ち着いて考えれば、いわゆる「八方塞がり」の状況なのではないのか???
あー。困った、困った、こまどり姉妹。
こんなピンチの時に、ジョージ・シマキのギャグなどやっている場合ではない。
いや、こんな時だからこそ、こういう事は必要なのだ。知らんけど。
深刻に考えても何も好転しない。
しかし、今まで数々のピンチをのらりくらりと乗り越えて来た私にとっても、今回のピンチは過去最大級のものであることは間違いない。
これから、どうするか。
どう生きるのか。
はたまたどう死んでいくのか。
その顛末をここに記して行くことにしよう。
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