刑務所でもマイノリティだったなんて

「減点」をされた。そもそも「減点」が何か分からないだろうが、「減点」とは居室(部屋)の中で職員に(刑務官)に注意・指導された時にマイナスとして計上されてしまうこと。

減点されるとTV視聴の回数が減らされたりするのだが、システムをよく理解できていない。(マイナスなのは分かる)

今回の減点は「起床時間前に筆記をした」ということ。意味が分からないでしょ?

これで通じた人は刑務所経験者だろうな(笑)!

外の人には理解できない刑務所独自のルール。

ザックリ説明すると、「就寝時間」(夜9:00~朝6:40)の間は寝るための時間なので、寝る以外の行為は基本NG。(トイレはOK!)

その中で例外があって、「外が明るくなれば読書をしてもいい」というもの。

「明るい」の判断は職員の主観なのだけど、このルールを最大限活用するために少しでも明るく前に起きる習慣を作り上げてきた。

(今は大体5時頃に起きて、起床まで1時間30分を勉強に費やすようにしている)

読書や前の日の復習、ブログの修正をしたりと集中できる貴重な時間。

この日もブログをチェックしていて、どうしても書き直したい部分があり、誘惑に負け筆記をしてしまった。

少しだけのつもりが、いつの間にか熱中していたようだ…。

その結果、注意・指導され、減点となった。

完全に自分が悪いので、不満はないのだが、職員に「TV観られなくなるから気を付けるように!」と言われ、謝罪しながらも心の中で、「TVなんかほとんど観ないんだけどな」と思ってしまったのは、ひねくれているからだろうか(笑)

ただこれには理由があって、「主語」が刑務所にあることにいつも違和感を覚える。

あくまで刑務所は仮住まいで、刑期が終われば外の世界に戻ることになる。

ということは軸はシャバ(社会)なんだから、「主語」がシャバにならないとおかしいと思う。

「刑務所でどう過ごしていくか」を考えるより、「今後どういう人生にしていきたいか」について考えるべきで、その目標のために時間を使うのが健全な姿なんじゃないだろうか?

周りの人が普段話している内容の大半が「食事」や「お菓子」、あとは「TV」と、いい歳したおっさん達がそんなことばかり考えてる。

「危機感がないのか?」と不思議に思う。

外に出れば理不尽なことだってあるだろうし、想像以上に厳しい道のりであろうことは誰でも分かるはず。

だからこそどんなに状況になっても対応できるように計画を立て、必要な知識を身に付けることで不安を少しずつ消していき、社会での戦いに備える。

悲観的に考えていく必要があると思うんだけどな。

極論を言えば、「なにしに刑務所来てるんだ」ってことでしょ。

今はひたすら勉強して、外に出てから食事やTVを楽しめばいいとオレは思う。

まぁ実際こんなことを言うと同囚からあまり良い顔はされないが、分からない人に興味はない!

そういう人達は全力でTVを楽しみ、お菓子を食べられる日を指折り数えて待っていればいいのだ!

なんて口に出すから嫌われるのかなぁ〜(笑)

オレも悪い所だと自覚はしてるんですがね。

でも刑務所に染まりたくないなと、改めて思いました。

後日談で、減点された時の職員が苦手な人だったんだけど、今回は非は自分にあるから次に会った時に謝った。

そしたら笑顔で許してくれて、「悪い人じゃないのかもしれないな」と今更気づいた。

ちゃんと反省しないとな。

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