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遠距離恋愛ノススメ【束縛】

夫と出会った当時、私には付き合っている恋人がいました。
【mixi】内の別コミニュティ、【出会い】を目的とした人たちが集まる場所を一時期利用していたことがあり、そこに書き込んだ私のプロフィールを見て、連絡をくれた人達の中に、その人はいました。

当時のmixiは、所謂【出会い系】としての側面が強く、招待制から誰でも登録できる仕様に変わったため、今でいう【パパ活】や【援助交際】を目的として利用する人も、多くいました。

ちょうど数ヶ月付き合った恋人と別れたばかりで、恋人が欲しいというより、趣味などを通じて遊ぶ友人が欲しいと思い、出会いを目的としたコミュニティの一つに、プロフィールを書き込みました。

ハンドルネームに始まり、年齢、性別、趣味など、テンプレートに沿って記入し、投稿したところ、驚くことに、ものの数分で大量のメッセージが届いたのです。
それも、全て男性から出した。
勿論、顔写真など個人が特定できる情報は載せていません。

私は届いたメッセージを一つ一つ確認し、気になる方にだけ、お返事をしました。
何度かやり取りを続け、気が合った方と1対1で実際に会って食事をしたり、遊びに行ったりして、最終的にのちの元彼となる方と付き合うことに。

当時、私は大学に入学したばかりで、元彼は2歳上の3年生でした。
私の通っていた大学と、元彼の家が近かったこともあり、学校終わりや休みの日は、元彼の家に行くようになりました。

元彼は、目が見えないくらい前髪を伸ばし、根暗というか余り友達の多くない、所謂【陰キャタイプ】で、スロットやゲームを趣味としていた人だったので、デートは専ら彼の家。
部屋の中は散らかり、寝具にはタバコの匂いが染み付き、家にいてもゲームばかりしている人でした。
また、プライドが高い上に口も悪く、事あるごとに論破しようとする人でした。
たまの休みに外に出かけると、【疲れた、帰りたい】が口癖の人でした。

…当時の自分に聞きたいのですが、何で付き合おうと思ったの?(苦笑)

そうして、付き合い始めて2年が経った頃。
元彼は社会人になり、私は大学3年生に。
その頃には、学校が終わると彼の家に行き、貰った合鍵で家に入り、室内の掃除や洗濯をして、近くのスーパーで買い出しをし、夕飯を作って元彼の帰りを待つ生活が普通になっていました。

元彼は、自分のことが自分で出来ないタイプだったので、さながら家政婦のように甲斐甲斐しくお世話をしていました。
幸い、家のことをするのは嫌いではなかったので、そこは苦ではありませんでした。

しかし、いつからか、自分1人の時間が持てなくなり、バイトすら満足に出来ない状態になりました。
当時、私は実家暮らしでしたが、バイトでお小遣いを稼いでいたので、複数のバイトを掛け持ちしつつ、学校が休みの日には、時給の高い派遣のバイトを入れるようにしていました。

しかし、そうして私がバイトを入れると決まって元彼は、【え?俺の飯は?】と言うのです。

……いやいや、自分で用意しろやー!
近所にコンビニあるやろがー!!(笑)

考えてみて下さい。
結婚している夫が妻に言うならまだ理解できますが、ただの彼氏と彼女であり、同棲もしていないにも関わらず、このセリフ。

私、貴方のお母さんじゃないんですけどー?(苦笑)

最初こそ、買い出しに使ったお金は元彼が払ってくれましたが、それも段々となくなり、休みを削り、バイトを犠牲にし、収入を減らし…
そんな生活が続いて、私はだんだんと病んでいきました。

次回、遠距離恋愛ノススメ【限界】更新。



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