プンクトゥム

大学2年生。 思ったことを雑多に書いています。

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最近の記事

となりのグレゴリー・ベイトソン

大学の試験が終わって頭の中が空っぽにリセットされた後、ふとグレゴリー・ベイトソンについて書きたくなった。 グレゴリー・ベイトソンの本としては、『精神の生態学へ』(2023)と『精神と自然』(2022)が岩波文庫から出ている。ご覧の通り、近年佐藤良明さんのリニューアルした訳とともに文庫化されており、今現在ホットであると言えなくもない。 グレゴリー・ベイトソンとは何なのか。Wikipediaで調べてみる。 改めて見ても、何をしていた人かあまりよく分からない。よく分からないの

    • 【10選】2023年に読んだ本

      読んだ時期を(○月)という形で示しています。 ①『愛するということ』/エーリッヒ・フロム(1月)1冊目はエーリッヒ・フロムの『愛するということ』。 「愛は技術である」という主張が第一章から展開された後、その習得に向けて「理論」と「習練」という二つの観点から論じられています。 ページをめくる度に、フロムの厳しくも人間愛に満ちた言葉が出てきて思わずノートに書き写してしまうほど好印象でした。 ②『スピノザ―読む人の肖像』/國分功一郎(1月)難しい本ではありましたが、デカルト

      • 東洋医学に興味を持った学生に向けて。プラグマティズム的な理解のすすめ

        はじめに―プラグマティズムって何?プラグマティズムは、1870年頃から主にアメリカで生まれた哲学の一派です。 プラグマティズムと分類される哲学者の間でもそれぞれで考え方に差があるのですが、ざっくりとまとめてしまえば「有用ならば真」あるいは「真理というのは有用であるからこそ真理なのだ」という思想です。 プラグマティズムの哲学者の一人である、ウィリアム・ジェイムズ(1842-1910)は、こうした考えを基盤に、神の存在もそれを信じることで心が安らかになるなど有用ならば、その人

      となりのグレゴリー・ベイトソン