プンクトゥム

大学3年生。 思ったことを雑多に書いています。

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最近の記事

医学部生がChatGPTに医学の新しい学び方について聞いてみた ~現象学的アプローチ×医学~

0.まえがき医学部での普段の勉強は、ついつい各試験に向けて詰め込んで試験が終わったら多くのことを忘れてしまう、ということが多い。医学生とはいっても、ほとんどは他の学部に入った学生と同じように大学入試を終え、大学生活を楽しみたいという気持ちでいっぱいで、勉強は効率良くこなして日々の試験に受かりさえすればいいと思っていることが大半だ。 しかし、そういった形の勉強だけでは不十分なのではないかと僕は思った。もちろん、試験勉強にも網羅的に勉強できるというメリットがあるし、そもそも勉強

    • となりのグレゴリー・ベイトソン

      大学の試験が終わって頭の中が空っぽにリセットされた後、ふとグレゴリー・ベイトソンについて書きたくなった。 グレゴリー・ベイトソンの本としては、『精神の生態学へ』(2023)と『精神と自然』(2022)が岩波文庫から出ている。ご覧の通り、近年佐藤良明さんのリニューアルした訳とともに文庫化されており、今現在ホットであると言えなくもない。 グレゴリー・ベイトソンとは何なのか。Wikipediaで調べてみる。 改めて見ても、何をしていた人かあまりよく分からない。よく分からないの

      • 【10選】2023年に読んだ本

        読んだ時期を(○月)という形で示しています。 ①『愛するということ』/エーリッヒ・フロム(1月)1冊目はエーリッヒ・フロムの『愛するということ』。 「愛は技術である」という主張が第一章から展開された後、その習得に向けて「理論」と「習練」という二つの観点から論じられています。 ページをめくる度に、フロムの厳しくも人間愛に満ちた言葉が出てきて思わずノートに書き写してしまうほど好印象でした。 ②『スピノザ―読む人の肖像』/國分功一郎(1月)難しい本ではありましたが、デカルト

        • 東洋医学をプラグマティズム的に捉えよう、という提言

          はじめに―プラグマティズムって何?プラグマティズムは、1870年頃から主にアメリカで生まれた哲学の一派です。 プラグマティズムと分類される哲学者の間でもそれぞれで考え方に差があるのですが、ざっくりとまとめてしまえば「有用ならば真」あるいは「真理というのは有用であるからこそ真理なのだ」という思想です。 プラグマティズムの哲学者の一人である、ウィリアム・ジェイムズ(1842-1910)は、こうした考えを基盤に、神の存在もそれを信じることで心が安らかになるなど有用ならば、その人

        医学部生がChatGPTに医学の新しい学び方について聞いてみた ~現象学的アプローチ×医学~