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二代目として会社を継いで3ヶ月後に死を彷徨った話

2018年11月13日、二代目経営者として人生の大きな転機を迎えた日をストーリー構成で記載してみました。
それぞれの章に関しては、今後少しずつ深掘りしてお伝えします!
拙い文章になっていますが、是非読んでみてください。


第一章: 目覚めと危機 - 東京のある朝の恐怖

2018年11月13日の朝6時、僕が住む目黒近郊のマンションで普段と変わらぬ目覚めが一変しました。いつものように目覚めた僕ですが、今朝は何かが違いました。シーツに手を触れた瞬間、湿り気と不快な感触が... 目をこすりながら現実を確認すると、シーツは血で染まっていました。驚愕と共に立ち上がろうとするも、体はふらつき、床に倒れそうに。この衝撃的な光景に、恐怖と痛みを感じながらも病院へ急ぎましたが、病院に移動する道中で昨夜食べたハンバーガーとポテトが一切消化されずに吐き戻されました。
そして、病院に到着するや否や、僕は意識を失ってしまったのです。


第二章: 承継者の苦悩 - 二代目としての葛藤

アメリカから帰国し、2018年8月1日から家業を継ぐことになった僕。父の大きな影とそれを超えるためのプレッシャーが、日々僕を追い詰めていました。従業員との関係構築、新しいビジネス戦略の導入など、父のやり方を模倣しようとしたものの、進む方向が僕の望むものとは異なっていました。内心では叫びたいほどでしたが、それを表に出せずにいました。結果、このストレスが原因で、十二指腸潰瘍を発症し、3つの穴が身体の中に空いてしまったのです。


第三章: 死の淵からの帰還 - 人生の再考

長い病院生活の末、目を覚ました僕は、「あと30分遅れていたら助からなかった」という医師の言葉が心に深く刺さりました。この言葉が、僕に人生を見つめ直す機会を与えてくれました。病院のベッドに横たわり、これまでの生き方を反省し、本当に望む未来について深く考え始めたのです。

第四章: 再生の10日間 - 新たな発見

入院中の10日間、僕にとっては静かで、かつ重要な思索の時間となりました。窓から見える空の変化を眺める中、自分の過去を振り返り、これからどう生きるべきかを考えました。価値観、家族や従業員との関係、そして何よりも「自分は自身の人生において何を成し遂げたいのか」という問いが、僕の心の中で最も重要なものとして浮かび上がってきました。そこから新しいビジョンとバリューを考え出し、これが僕の新たな経営哲学となったのです。


第五章: 新たなビジョンとバリュー - 企業文化の変革

ビジョンの確立:
退院後、僕は会社に新たなビジョンを掲げました。
「アクセサリーを作る楽しさと身に着ける喜びを世界中の方に届ける」
わが社はアクセサリーの製造から販売まで一気通貫型のビジネスを展開しているSPA企業です。だからこそ出せる品質と価格の強みがある。
16歳の頃にボランティアで行ったハイチという国で出会った高校生の子にアクセサリーを渡したら感動のあまりに涙を流しました。
アクセサリーを身に着ける喜びをまだまだ知らない人が世の中には多いことに気付き、その喜びを僕が人生をかけて広げていくことを心に誓いました。

バリューの導入:
「WE CARE」というバリュー(全従業員の行動指針)を導入し、それぞれの頭文字が特定の価値を象徴するようにしました。

C = Challenge
We Challenge

変化を恐れず革新と挑戦を続け、売上・利益の最大化を追求する

新しいことに挑戦するのは誰しも大変なことですが
挑戦なくして会社の成長はありません。
現状に満足することなく、常に新たな挑戦を続け
最大の利益を追求し、成長し続けます。


A = Appreciate
We Appreciate

常にお客様ファーストで物事を考え、感謝する気持ちを持つ

一人ひとりの仕事は常にお客様と繋がっています。
お客様と直に接するフロントオフィスだけでなく
バックオフィスの全ての部署のメンバーも
“お客様の目線で立ち”、お客様に誠実に向き合いご満足いただけるようベストを尽くします。


R = Respect
We Respect

互いの意見を尊重し、
刺激し合いながらワンチームで成果を生み出す

それぞれ生まれた国も違えば、育ってきた文化も違う方が多い中で、異なる背景を持ったメンバーに敬意を払うことが重要です。
時には意見をぶつけ合いながらも
相手を信頼し、声に耳を傾け
ビジョンの実現に向けてチーム一丸となり
最高のパフォーマンスを発揮します。


E = Enjoy
Above all, We Enjoy!

そして何より、仕事を、人生を楽しむ

どんな仕事でも積極的にチャレンジし
仕事に対して常に明確な目的を持ち
全力で楽しんで仕事に取り組みます。​
そして、仕事と​私たちの築き上げるこの会社を通して
豊かな人生を全力で楽しみ歩んでいきます。

「WE CARE」のどれも重要事項ではあるが、僕の中ではバリューの中に「Enjoy」を入れたことは大きなことでした。
人生は一度きり。どんな人生にしたいのか?
これを決めるのは自分しかいない。
今日が人生最後の日となった時に、後悔しない人生を生きたい。
一度死にかけたからこそ、人生において「Enjoy」はとても大事なことだと気付かされました。
そして全従業員が「Enjoy」できる会社を作りたい。
そういった会社を作ると決意するためにもバリューに「Enjoy」を入れました。


第六章: 復活への道 - 持続可能な成長へ

新しいビジョンとバリューの導入により、会社は新たな方向へ進み始めました。最初は従業員たちも戸惑いがありましたが、徐々にビジョンとバリューが社員たちの心に根付きました。
そしてここからエンドレスの快進撃が始まったのです。

長々と記載してしまったので、快進撃の詳細はまた別の機会に…

パワースポット「セドナ」



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