今年読んだ面白かった本

2023年も終わるし、今年読んで面白かった本をジャンル問わず振り返っていきます。
漫画、小説、エッセイ等々、なんでもあり


孤島の鬼

文豪って面白い…って改めて感じましたこの作品。
結末というよりかは、結末に至るまでの展開とか、因果関係とかが複雑に絡み合ってて、次は!?次どうなんの!?という気持ちにさせられた。めちゃめちゃ面白かった。
ただ、個人的最後はあっさり終わっちゃったので、アレッてはなった。
井戸入る前までの話の展開が、なにか判明する事にどんどん話繋がっていって形になっていくので楽しい。



オタク女子が、4人で暮らしてみたら。

よく呟かれるオタクシェアハウスやりてぇ〜!を本当にやってみた話。
オタクだからこそ分かる話とか沢山あってゲラゲラ笑ったし、へえ〜ここってこうなんだ、みたいな学びもありました。
シェアハウス可で良い物件見つけるのは難しいとしても、やっぱ1回はオタクシェアハウスやってみたいよね。楽しそう。皆で宴開いたり、流しそうめんとかしたり、オタクならではのゲームとか開催したくない?夢女子すごろくやりたいけど私。



パーマネント・ブルー

なんていうか……横須賀コンビってまじでずっと一緒なんだなあ…っていうか……。
名前変えられてはいるけど、ほとんど橘ケンチという1人の男がダンスに出会ってドハマリして、今後人生の半分以上共にする親友と出会って、ダンスで食っていくと決心する話です。
ほぼ実話って怖くない?ずっとてっちゃんとおる。凄い。
話の中で夜通しクラブで踊り続けてダンススキル磨いてたんですが、よくビル前とかで夜練習したみたいな話を思い出して、本当にのめり込んでたんだなあって発言を懐かしく思うなど。
ファンだからこそよりエモく感じるのもあるのでしょうが、ダンスを生業にしている人間が書くダンスに出会った男の話がリアルで、より世界観入り込めましたね。



夜明けのすべて

北斗さんが映画やるときいて急いで取り寄せて読んだやつ。
パニック障害とPMS激重な、ある意味ハンデ的なものを背負っている2人が、お互いを理解しつつ助け合っていく話です。
よくある恋愛になるのかなって思ったけど、最後の最後までお互いが良き理解者で、関わることによって病気が治った訳でもないけど、前向きな気持ちにはなったって形で終わったのが好きでした。
付き合えるっちゃ付き合えるけどその選択はしない選択。すぐに全部恋愛になるよりかは理解者は理解者のままでって形の方が好きなので、にっこりな結末でした。



僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ちょっと前に人気になってたから文庫本みつけて読んだらびっくりするほど面白かった。
日本人の作者が、イギリスの底辺学校に息子を通わせることになったことから話が始まるんだけど、底辺学校とは言われつつも生徒が自由にいろんなことしてるのが私としては物珍しさもあったし、羨ましさも感じた。
イギリスって内情はこんな感じなんだーというか、どうしてもテレビで映されるところって上の階級の人たちの暮らしぶりだろうから、階級下がっていくと見える状態とか現状がありありと書かれてて興味深かった。
人種とか宗教とか階級とか、日本に住んでたら馴染みのないことでトラブルが起こるし、それを息子くんがどう解決していくのかっていうのが見てて面白い。息子君冷静でしっかりとした理由で物事を判断できててすごい。



のっけから失礼します

三浦しをんのエッセイってなんでこんなにくだらなくて面白いんだろうね…
めちゃめちゃ好き。人種似てる気がちょっとしてる。それは言いすぎかな。
一つ一つのエッセイがくだらなくて面白くて、文才のあるオタクっておもしれ~~って感じ。あとたまに新しい本買った報告があるんだけど、普通に読んでみたいですよね。
たしかこの本に書かれてたと思うんだけど、お気に入りは、蕎麦湯の一番いい成分はいざ蕎麦湯を飲もうとしたときにはもう沈殿しているだろうから、湯桶の下にプロペラをつければ攪拌されるでしょう。ってやつね。あまりにくだらない発想で声出して笑ってしまった。
あとLDHさんに目覚めたらしく、ぶっ刺さってるのもわかる。あの人達ずるいよね、わかるよ。



この気持ちもいつか忘れる

人生のいろんなことに興味なし男が、突然使われていないバス停で異世界の女の子と知り合って、恋しちゃって、その子のためにいろいろ奔走する話です。簡単に言えば。
話の設定が細かくて、住野よるの作品久しぶりに読んだけど結構面白かった。ラストの終わり方も結構納得のいくものだったし、何にも興味ない人が未知との遭遇と大きいワクワクに初めて出会って、ここまで執着するんだな~と、人間らしく変わっていく過程が見てて面白かったです。
住野さんの作品は「また同じ夢をみていた」とかも結構好きです。



ブルーロック

友達におすすめされてはいたんだけど、漫画読むのって気力いるからしばらく置いておいたやつ。
世界に通用するストライカーを養成するために、高校生300人が強化合宿に召集されて、ゲームしまくるのね。それがブルーロックプロジェクト。
ただのサッカー少年だった主人公がブルーロックにきて、色々な選手と出会うことによってプレーに対する気づきと勝利への貪欲さを学んでいくんだけど、負けて脱落したら日本代表になれる権利はく奪されちゃうから結構シビアな世界。でも話進むにつれてスポーツ漫画ならではの、試合での熱い展開が読めるのでめちゃくちゃいい。デスマッチ青春を見ている気分。



ハッピー・オブ・ジ・エンド

今年というか、今年完結したシリーズのやつ。BLです。
ゲイであることから家族に縁切られて、いろんな人のヒモとして生きてきた、人に愛されたい千紘と、夜の危ない仕事をすることで生きてきたケイトの恋愛話なんだけど、話が進むにつれてどちらの過去も激重だし、苦しくなる。一巻の作中で幸せだから死にたいっていう発言が、儚くて苦しいのに神秘性とか美しさを感じてしまうんですよね。
おすすめというかこの作品に出合ってよかったなと思うくらい、不遇な環境で生き抜く二人を見てるのが心揺さぶられて良かった。




BLの教科書

前々から気になってはいたやつ。普段何気なしに受け入れている世界を客観視して分析されているのが見てて面白かったし、あーそういう捉え方もできるんだとか、昔こんなことがあったんだとか、主に女性がBLを好むという視点にジェンダーやフェミニズムが複雑に絡み合うとか、自分が好きで読んでるジャンルを学術的な視点で見るっていう不思議な感覚でした。ぜひ参考文献各書も読みたい所存。
あと少年愛ジャンルが気になるので、昔の作品も読んでみようかなと思ったりだとか。手始めに「サンルームにて」を購入予定です。



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