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常時、ママ教授

いきなりだが私は分からないことがあると母に聞く癖がある。

昔から母と行動を共にしていたからというのもそうなのだが、いかんせん私の母親はまあまあ知識を持った人なのだ。

元々私は、高校受験を始めるまでドがつくほどの馬鹿であった。というか、ニュースや新聞を見なさすぎて世間一般の話題についていけなかったり、常識的なことを理解できないでいた。
勉強とは全くもって関係ないが、三代目 J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I.」のMVはずっとAAAだと思っていた。
学校のイベントでダンスを踊るからと参考に流された時、衝撃が走った。
これAAAじゃなかったんだ。ガチか。


いや、現在は高校受験を通してある程度まともになりましたよ。多分。

高校受験を終えて1番感動したのは「Qさま」の言ってることが分かるようになったこと。
答えられるって楽しいもんだな。

さて、そんな世間知らずでアホな私は、常に母に「○○ってどういう意味?」と聞くようにしていた。というか癖ついてはいた。
母は、時たま初歩的すぎる幼稚園児さながらの質問に驚きつつも、言い回しを変え、内容を噛み砕き説明してくれていた。

「そんなこともわかんないの!?」というリアクションにたまにイラッとすることもあったけど、分からないをそのままにしたくないという、よく分からない意地だけはあったので、言い方!と怒りながらも解説を聞いていたのである。えらい。分からないをそのままにしない、大事。

小学生の頃、どんなジャンルであれ基本的に本は他の子よりも読む方だったので、ある程度の熟語や言い回しなどは元々理解はしていた箇所も多々ある。

問題は理系。てんでダメなのである。どのくらいダメなのかというと、ジャニーズがサブスク解禁しないくらい。
あれなんでやらないんだろうね?やっぱ収益かな。まあ例外はあるだろうけど。



つい先日、私の疑問に母が答えてくれて、なるほど!スッキリ!世界ってすげえ!となった話を2つほど記載しておく。


皆さんは鍋に水を入れてコンロで湯を沸かして沸騰させることが日常的にあるだろうか。
普通に暮らしてご飯作るとなったら、鍋で湯を沸騰させるという行為は、ポケモンでいう最初の相棒をヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネの中から選ぶくらい基礎項目だとは思うが。(世代がバレる)

私は冷麺が大好きなので、よく鍋の水を沸騰させて麺を茹でるのだが、麺をほぐす動作込みで、ぼんやり茹でている鍋の中を見つめていた。

ボーッとしながら最近気づいたことなのだが、あれって麺がドーナッツリング状に広がって、下から上にそしてまた下へと麺が回転しているんですよね。エッどういう原理?

何故ドーナッツ状なのか。何故下から上なのか。
沸騰された水の中に麺がうねうねと入っているのが、沸騰中の鍋の中にぶち込まれた麺の末路なのだと決めつけていたこの約20年間ほどはなんだったのか!!

考え出したら止まらない。ただ、経験上こういうのはネットで検索をして正解を導き出すという流れが必ずしも正解とは限らないのだ。

なぜなら難しく書かれすぎて私の脳が理解できないからである。
Wikipediaとか。
あれなんで余計難しく書いてあるの?なるほどわからん。

元がポンコツなのを受験でどうにか直して使っているだけなのでボロが出やすい。
そう、ウィーズリー家の空飛ぶフォード・アングリアのように。…これ伝わるのか?


ということで母に聞いてみたところ、あれは「対流」というものが起きているかららしい。あっ申し訳ないけど対流については調べてくれ。私からは説明できん。
あと下から上に動くのは、あたたかい・あつい空気?温度?って上に行こうとするからなのだとか。
よくあるよね、冬場にエアコンつけると上は暖かいけど下は寒いみたいなやつ。
立ってた方が暖は取れるのではないか?という話は何度か通っていた塾内で行われたようないないような。

ともかく「沸騰ドーナッツ状事件」解決である。(おおげさ)


二つ目は天気の話である。

私の推しは、毎週、独自で短いラジオ動画を更新しているのだが、先週は天気の話題だった。
東京が35度で暑すぎる!本当に梅雨か!?と言っていた。それはそう。

余談だが、自担が「梅雨入りって、なんで梅雨入りって発表するんだろうね」という話をしていた。

季節のイベントのように、開花宣言やら、海開きやら、初雪やら、ニュースで聞けば「やったー!」となることなのに対し、梅雨入りって「えー……」という感想しか湧かない。

わざわざ宣言することで得られるメリットってなんだろうね?と言っていた。
い、言われてみればそうかも……。
とはいえ、私はそこまで梅雨入りに対してどんよりした気持ちにはならず(そりゃ雨の中歩くのは濡れるしめんどくさいが)、あ〜今年もこの季節が来たか〜くらいのテンションで過ごしている。

結論として、「梅雨明け」の方は嬉しい!って気持ちになるから、明けるならそもそも入りが無いとダメなんじゃない?という話でまとまった。
いきなり、梅雨明けです!って宣言されても、そもそも梅雨だったの!?と驚く気持ちは大いに想像出来るので、理論(理論?)としては納得である。


閑話休題。
話を戻すと、天気の話をしていた中で、我が寵愛する彼がこんな疑問をこぼしていた。

「てかそもそも、梅雨ってなにを持ってして梅雨って言うんだろうね?」


エッ………!!確かにーーー!!!!
桜は規定となる桜があって、何個か花が咲いたらそうなるとか言うじゃん?と言われ目から鱗レベルで確かに…となった。
めちゃめちゃ雨が続いたら梅雨とか?
晴れが何日かならなかったら梅雨とか?

何規定なのか気になる!となった私、早速母親に聞いてみる。
「ね、梅雨ってどうやって梅雨入りとかそういうの決めるの?皇輝(自担)ちゃんが言ってて、確かに〜って思ったんだけど」

すると母、何当然のこと聞いてんだコイツ?と言わんばかりの顔で一言。

「そりゃ梅雨前線でしょ」

曰く、天気って高気圧と高気圧の間に低気圧ができる仕組みなんだが、そこに梅雨前線が出来て雨がザーザー降るらしい。
あー…なんか聞いたことあるな?
ネットで調べたところ小笠原気団とかオホーツク海気団とか停滞前線とか出てきて、そういえば中学でそんなことを学んだかもしれない記憶が出てきた。
高校の時は地学あたりがカリキュラムに入ってなくて手付かずだったので、よもや5年以上前の記憶。そりゃ忘れるわけだわな。(納得するな)

ちなみに自担が分からなかったことで、母からは意外とアホというレッテルを貼られてしまった。
ううごめん……私が不甲斐ないばかりに……
一緒に阿部ちゃん先生に聞きに行こうね……

そんなこんなで最近の2個目の疑問は自担のダメレッテルと共に終わりを迎えた。
面目ない……泣いちゃった……(最近「ぴえん」の代わりにこの「泣いちゃった」を使うようにしているのだが、自分しか流行っていない)




P.S的な感じで兄の話を。我が兄はジワジワ笑えるギャグセンスがあるのだが、ふと振り返ると結構難しい言い回しや様々な知識が無いと結びつかないようなツッコミをしてくる。私でもたまに分からない。
でも母親にはゲラゲラウケてるし、学がある笑いなのかもしれない(そこまで超頭いい!って訳ではないが本当にどこから出てきた?という言い回しが多すぎる)。


PSのPSで書かせていただくと、母に対して再三頭いいとか言ってますが、彼女は歴史とか古文とかが苦手なんですよね。
理系は思いの外できる口で、中学の時に数学教えて貰ったり、高校の時に化学教えてもらったりしてたのだが、日本史がてんでダメ。というか選択してなかったというのもあるけど。
私は案外歴史とか古文とか好きな人なので、歴史の問題がクイズ番組で出ると母に勝てる確率がグンと上がる。

うちの母、五稜郭が戊辰戦争の最後の場所って知らなくて私がびっくりした。
ちなみに自担もクイズ番組で分かっていない雰囲気出してた。と思う。分かってたらボタン早くに押せたはずだし。

頭いい2人にそこだけは勝てた気がして嬉しいのだ。(ちなみにわざわざ勝負ね!と言ったわけでもなんでもなく、私が勝手に闘争心を燃やしているだけという事はご承知おきください。)

あと、私がやたら語ってしまうのが古文での定子彰子あたりの話。
人間関係とか、出てくる登場人物とか、ここが生きてればその後この子が苦しまなくて良かったのに、とか。
一方的に母に語りまくっているものの、その理解は未だに得られていない。泣いちゃった〜。面白いのにな。
皆同じ名前すぎて分からんと言われました。それはそう。


そんな母だが、最近夏休みの自由研究キットで、ロボット工作ができる商品を見つけ、買おうか悩んでいる。
組み立てると自動で動くLOVOTのような見た目のもので、人間の後ろをついてまわるらしい。

別に家に話す人が居ないわけでもないんだし、要らなくないか?と思いつつ、作って爆発する訳でもないから母がやりたいなら止める義理はないのだが…。
………いやしかし、後ろを着いてくるならルンバの方が良くないか?
自由研究キットくんは掃除しないぞ?

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